『雷雷雷』、4巻も面白すぎる
その流れでまさか麻雀大会が始まるとは思わないじゃん。みんなの変顔も最高に盛り上がる。絶対アニメ化してくれ。
何を言ってもネタバレになるやつ
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning』を初日のグラシネ12番スクリーンで。開始1秒で「??????!!!!!」となるやつでした。ぶっちゃけて言うと前半(Beginning部分)はどう見ても庵野パートで、ゲームの『ギレンの野望』がやりたくなりましたね。ガンダム信者は激怒しそう、というかすでにネットではキレ気味の感想が並んでおり…。自分はガンダムにあまり思い入れがないのでかなり楽しめました。キャラデザも音楽もまんまでやっていて、メカデザインだけ令和風にリファインされているというさじ加減が絶妙。そのおかげか、後半の鶴巻パート(マチュパート)に違和感なく接続されている感じ。後半は鶴巻監督の色が濃く出ていて、予想、というか期待していた『トップをねらえ3!』という感じで最高でした。マチュをはじめとしたキャラクターの可愛さ&異常さも楽しいのだけど、コロニー内の日常感のある描写が素晴らしい。割とこの辺の格差と難民描写は昔から描かれていた面もあるとはいえ、現代でも通ずるテーマですね。いやー、TV版放送が楽しみ!TVでBeginning部分をやったらわけわからなくなるとは思うけども。エンタメとしても面白いし、ガンダムという作品を扱う手業に魅了された88分間でした。初日に観て良かった!個人的にはあの「*****・**」がメインキャラクターとして出てきたのが最高にアガりましたね。メガネはずるい。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト
今更ですが。
めちゃくちゃ今更なんですが、2022年の『エルピス―希望、あるいは災い―』を観ていました。あまりにもクオリティが高くて驚きました。とりあえず役者陣が豪華すぎる。長澤まさみのいかにもアナウンサー然とした芝居も上手すぎるし、鈴木亮平の黒幕感も良すぎ。で、ダークホースというか全然知らなかった千葉真一の次男の眞栄田郷敦!この人がすごい。そんなに芸歴無いのに芝居が上手すぎる。物語の序盤はナヨっとしたよくわからない男なんだけど、中盤ヒゲ生え始めてから目つきが違って全く別人になる。なお、一番推してたのは岡部たかし演ずる村井さん。パワハラ、セクハラおやじだけど報道魂は持っているという微妙な人物だけど、こういう人に弱いんですよね。
最後は割と駆け足でレ○プもみ消し事件が結局もみ消されてるじゃないか、とかエピローグが短すぎて余韻がないとか、やや気になるところはあったんですが、困難に次ぐ困難を克服して希望を見出していこうとする物語が良かった。政治と報道という視点から見る探偵ものとしても面白い。当時も当然ながら同時代性が強かったと思うのですが、今見るとさらにその感は強まるばかりですね。
それと、「食事」が裏テーマとして設定されているのも良かったです。岸本くんが雑炊をかっこむシーンが特に好き。浅川さんの方は、「咀嚼=飲み込むこと」が「納得の行く人生を送ること」と、信念が身体と接続されていてこのあたりもかなり良かったです。
エルピス —希望、あるいは災い— | 関西テレビ放送 カンテレ
さすがの短編集
まあ読んだことある作品多いだろうし、後でいいか~と思って年明ける前に読んでいなかった藤井太洋先生の第2短編集『まるで渡り鳥のように』を読んだんですが、逆にほとんど読んだこと無いやつだった…。読んだことあるのが『屍者の帝国』のトリビュート集掲載の「従卒トム」ぐらいで、その「従卒トム」もはるか昔に読んだきりだったのでほぼ未読の気分で読めました。まあどれもウェルメイドな佳作揃いなんですが、特に良かったのは『銀河英雄伝説』トリビュートの「晴れ上がる銀河」、系外探査機のAIが人類の行く末を目撃する「羽を震わせて言おう、ハロー!」、そして宇宙時代のポストヒューマンの軌道上での活躍と奄美大島の文化が交錯する「祖母の龍」。解説で勝山海百合先生も言っているけれど、藤井太洋作品って基本的にはオプティミスティックというか、技術に対するネガティブな見方があまりないのが面白いポイントですよね。読んでいて裏切られることがなくて安心して読める感じ。おすすめです。
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