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『ダンジョン飯』の先行上映はマルシルがひたすらかわいい
1月から放映開始のアニメ版『ダンジョン飯』の3週間限定先行上映に行ってきました。アニメ様(小黒祐一郎さん)が「音響が良い劇場で観るのが吉」とコメントしていたので、グラシネのBESTIAで。余談ですが、この手のTVアニメを先行して劇場でかけるというパターンも定着してきましたね。それだけTVアニメのクオリティが上がってきたということでもあると思うのですが、劇場という集中できる環境で観られるのは個人的にも非常に歓迎です。願わくば終了後にまとめて流すようなパターンもあると嬉しい。
さて、今回の劇場版は序盤の3話までを編集したもの。とにかくマルシルがかわいい。原作ももちろんかわいいんですが、幅が広がって深くなった感じ。動きと色と声が着くとこんなにも印象が変わるのか…!というのが当たり前なんだけど衝撃を受けました。冒頭の「ヤダヤダ~」のブレイクダンスが原作のまんま+αで表現されていてこれだけで素晴らしい出来なんですよね。マルシル役の千本木彩花さんの演技がまた良くて、特にマルシルの特徴とも言える汚い叫び声が最高!それに素晴らしい変顔が加わってさらに最高!というか変顔アニメだよこれ(作画の安定している「このすば」枠)。特にライオスから蔦の締め付けの具合について尋ねられたシーンは演出も相まってインパクトが大。それと「マンドラゴラの悲鳴を聞いておかしくなったマルシル」は絶対ネットミームになると思いました。あとね、観ているとあれを思い出すんですよね。『リトルウィッチアカデミア』のアッコ…。
とにかく本放送が楽しみになるクオリティでした。かなり満足。
『愛にイナズマ』、うーん、悪くはないんだけど…
割りとタイムラインで絶賛されていたので急遽観たんですが、うーーーーーーん、悪いはないんだけど…。特に「めちゃくちゃ笑った」みたいな感想を見てコメディタッチかと思って行ったんですが、たしかにそういった雰囲気のシーン(家族が集合して撮影が始まるあたりとか)はあったにはあったんですが、それを覆い隠すような胸糞展開がどんどんやってきてそれどころではなく…。特に友人の死のシーンとか実は昔良く遊んだ女の子が暴行されて自死しているという事実が明らかになるあたりとか、本当に嫌な気分になりました。序盤で助監督の荒川くんウザー…と思っていたのが吹っ飛ぶ嫌展開。個人的には嫌な気分になること自体は映画の出来とは全く関係ないのですが、あまり2回目を観たいという気分にはならないかな。
もちろん、良いシーンも多々あるし、テーマ的にもかなり好きなんですが…。こういうのはえてして2回目を観ると評価が変わったりするんですよねえ…。あ、役者陣は好きな人が大集合という感じでとても良かったですね。まあお父さん役の佐藤浩市の存在感が強すぎて結構持って行っちゃったなあという感はありますが。
20年ぶりくらいの「シャンバラ」はやはり最高だった…!
新文芸坐×アニメスタイルセレクションにて。本当は「ミロス」(『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』)も観たかったんですが、時間的に都合が合わず…。
ロードショーの時に観たのは覚えていて、若い時の自分にかなりの衝撃を与えた映画。會川先生といえばメタフィクションが真骨頂かと思うんですが、その中でもかなり好きな作品ですね。やはり後半のアルフォンス(ワイマールの方の)のセリフ、「ぼくたちはあなたの夢の中の存在じゃないよ…たとえもう命が尽きるとしても…僕は僕だ…確かにここにいる、忘れないで…」が作品の本質を端的に表したセリフとして大大大好きなんですが、クライマックスのエドワードの「どこも変わらないさ。人は生きて、泣いて、笑って、死んでいく」とかエピローグの「俺たちはここで生きていく」とか名台詞ばかりしかない…!メタフィクションを通じて「人生」を描くのが非常に上手い作品。プロローグのやたらと動くアクションや、中盤のグラトニー戦など作画まわりも素晴らしい。
上映後のトークは水島監督と會川さん(とアニメ様)のトーク。普通の劇場版アニメとは明確に違う目的と方法論で作ったというくだりとか、4つのアクションシーンにテレビ版の主題歌を当てはめようと考えてたけど、尺が厳しくて断念した、とか面白い裏話がたくさん聞けて満足満足。
久々に観たらより好きになってしまったし、テレビ版も見直したくなりました。というか映像ディスク買おう。
新たなフロンティアを求める歴史:『闇の精神史』
ロシア宇宙主義、アフロフューチャリズム、サイバースペース。サイバースペースはそれなりに知見があると思っているけど、ロシア宇宙主義とアフロフューチャリズムは全くと言っていいほど知らない分野だったので大変勉強になった。3つに共通している軸としては、とりあえず「フロンティア」かな。特に過去を失った黒人たちが架空の過去を作り上げ、未来と宇宙に想像力を伸ばしていくアフロフューチャリズムや、物理的なフロンティアを失ったアメリカがサイバースペースに新たなフロンティアを見出していくという流れは非常に納得感がある。そしてロシア宇宙主義やアフロフューチャリズムといった忘れられているように思われる「過去から見た未来」が、21世紀になって復権の兆しを見せ始めているというのは何か示唆的なものを感じさせるように思えてならない。未来を見るために過去を振り返ることの重要さがよくわかる一冊。
かなり出来がいい手塚&浦沢アニメ:『PLUTO』
ようやく観終わりました。8エピソードとはいえ、1本が1時間丸々なので要するに普通のTVアニメの3本分なので、3×8エピソードで24話!2クール分ですね。8本だと一気に駆け抜けられる気がして良い構成。というか原作が全8巻なのでちょうど1巻1エピソードみたいな感じなのかな。
丸山プロデューサー渾身の作品ということもあり、クオリティが高い。特に第1話と終盤の第7、8話あたりのアクションシーンが素晴らしい。1話でゲジヒトがチンピラを鎮圧するシーンとか、ここでそんな動きしていいんか?と思っちゃうくらい良い動きする。感情が重要な軸となる作品だけに後半に頻出する感情表現も力が入っていて素晴らしい。特にゲジヒトの妻であるヘレナが天馬博士と面会する場面の二人の泣きの演技が良すぎる。8話でアトムがカタツムリをつまみ上げるあたりの演技もすごい。
原作で読んだときは「なんだか(いつもの浦沢作品っぽく)投げっぱなし感があるな…」と思っていたのだけど、アニメだとなんだかスッと飲み込めた。終盤の怒涛の種明かしがやはり圧巻。オチを知っていてもゴジ博士の正体のくだりとか、いいですね。演出が全体的に良かったですね。ゲジヒトの最後のシーンとか、いいタイミングだし、アニメで色がついた傷口のサイバーな描写とかも良いです。プルートゥとの戦いの場面はアートアニメーション寄りの表現が多く、そのあたりも非常に面白かった。
今年2回目の「ぽつらぽつら」
今年の頭に行った神泉のぽつらぽつらさんに再び。今回は友人たちとの会食だったのですが、味に厳しい人たちだったので若干緊張。Google Mapの口コミだと★一つがあり、自分の感覚が些か信じられなかったのですが、杞憂でした。
もうだいたい美味しかったのでまとめて写真置いておきます。あと料理の名前をメモるの忘れてた。
特に良かったのはやはり締めで出てくる炊き込みご飯。今回は魚(忘れた…ブリっぽい?)と銀杏。めちゃくちゃ美味しい。一番下のコースだと炊き込みご飯ついてこないので、いちランク上げるのはマストですね。
今回は一杯目のあさひ以外はすべて日本ワインでやってみました。適当にお願いすると美味しいお酒がどんどん出てくるのでかなり最高。
季節ごとに行きたいお店になりました。また行きます!
麻布台ヒルズ、だいぶ良い空間
オープンしたばかりの麻布台ヒルズに行ってきました。場所的には泉屋博古館分館の坂を下っていくと着く感じで、個人的にはわかりやすい。
とにかく、建築が良いです。シグネチャーになっている広場のアレもそうなんですが、あらゆるところが曲線でできていて、昭和の時代に夢見た近未来の感じ。むしろちょっとレトロ?照明がほぼほぼ間接照明になっているのも好きすぎる。
とりあえず、六本木エリアで久々にまともな書店が出来たということでタワープラザ4階の大垣書店へ。いうて蔦屋スタイルではあるんですが、これが以外にもちゃんとした書店で嬉しい。面積はそれほど大きくはないんですがそれでもいい感じのセレクト。あとショッパーがかわいい。
併設のCafe & Bar、Slow Pageもすごくいい空間。カレーとコーヒーを頂きました。カレーがめちゃくちゃ美味しい。
そしてコーヒーはこのスタイルで来る。たっぷり2杯分で800円はなかなか良心的。コーヒーカップがどっかで見覚えあるなあと思っていたら自分の家にもある木下和美さんのものでした。センスいいなあ。ちなみにお酒も山崎とか白州が1,200円から飲めるんですが、このお店自体が20時までしかやってなくてかなり残念。普通に24時までやってくれ~。絶対行くので。
ひと通り見たんですが、良かったポイントはこの辺。ゴシック教会の交差リブ的なモティーフがこんなところで見られるとは。
全体の構造がかなり有機的で迷子になってしまう感じのプロジェクトですが、最後にBean to Barの老舗、Minimalの新店舗に寄りました。めちゃくちゃ場所が分かりづらい。こちらの店舗、Minimal初のショコラコースがあるのがかなり気になります。とりあえず今回は期間限定のシュトーレンを買ってきました。
まだまだオープンしていない店舗が結構あるので、これからの成長が楽しみ。割りと毎月のように来るスポットになりそうです。
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