「おやおや人生に意味があるなんてまだ信じているのかい?」「…当たり前じゃない…!」(片渕須直監督、映画『アリーテ姫』より):『ノック 終末の訪問者』

今週の映画は、M・ナイト・シャマラン監督の新作『ノック・終末の訪問者』。これだよこれ!シャマランといえばこれ!という感じの映画。シャマラニストは「ああ、そういうことね完全に理解した」ってなるんだけど、そうでないと「は?バカ映画では??」となる感じのね。前作の『オールド』もよかったけど、若干シャマラ濃度が低かったんだよね。理不尽ではあるけど、煙に包まれたようなマジックがなかったというか。そういった意味では今回は特濃!こんなのシャマラン以外に撮らないよな、という点も含めて。なんとなく思いついたんですけど、立ち位置としては押井守監督ですよね…。めちゃくちゃ売れてる押井守。

今回は人里離れた土地にバカンスにやってきたゲイカップルとその幼い娘が押し入ってきた4人の男女に監禁され、「3人のうち誰かを殺さないと世界が滅びる」と宣言し、彼らに選択を迫るというシチュエーションスリラー。シチュエーションものという意味では前作の『オールド』と同じだけど、理不尽さは圧倒的に上で、そのあたりもシャマラン的。4人は物々しい持参しているものの、「自分たちでは選ぶことも殺すこともできない」と言っているので、さてどうなるか、と思って見ているとかなり嫌な展開になり…。キャビンにいる3人からしたら頭のおかしい4人組が押し入ってきて○殺を始めるというめちゃくちゃ厄介な話で、連中がことあるごとにテレビをつけて「ほらほらお前らが選択しないから世界が大変なことに!」とか言ってくるんだけど、「いや知らんがな」という…。ところが、単なる妄想や偶然に思えたことが次第にアンドリューとエリックの身近に迫ってきて…。

4人の男女が押しかけてくるという意味では黙示録がモティーフなのだけど、4人の意味について最後に逆転するあたりが面白い。そういえば冒頭のバッタを捕まえる場面も黙示録的。ビジュアル的には「空が落ちてくる」はそういうことか!となったり。このあたり終末論的テーマはプレッパーたちと接続するし、さらにそれはQアノンに代表される近年の威勢の良い陰謀論者たちに繋がっていく。思えば彼らの主張するシンクロニシティはシャマランお得意の手法だし、そういう意味でも実にシャマランらしい映画。『アンブレイカブル』を観返したくなりました。最後の最後にその曲がシンクロするあたりが上手すぎる。

最後のあたりで連想したのはフランク・ダラボン監督の『ミスト』なんですが、あちらと違ってこの映画が一見すると後味がいいのは、「その選択に意味があった」ということを示してくれるからなんだと思います。もちろん、それが容易に陰謀論に結びついていくのはおそらく計算の上で。理不尽で悲惨な出来事に何か意味があると信じなければ人は生きていけない、というのはとても理解できます。そういった「意味」を担保するのはこれまでは宗教だったわけですが、じわじわと陰謀論に取って代わられつつある、そういった意味では時代の節目の作品としても重要なのかもしれません。

そんな展開あり??:『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第3章

前半かなりスロースタートでやや退屈だなあと思ってしまったのだけど、後半に行くに従ってぐんぐんと面白くなり、衝撃的な結末に唖然…!スパイものとしてこの展開はありなの?とか、物語の設定が全てひっくり返っちゃうけどこの後大丈夫?とか色々心配になってしまうけど、一番きついのはこの後また1年くらい待たないといけないという点ですね…。

ネタバレになるから何も言えないけど、とりあえずメアリーがいい子すぎてかわいそう & リチャードがカスすぎるからなんとなく味方のような気がしてたけど、やっぱりノルマンディー公もアレだったな、という話。たぬきときつね、どっちを選ぶ?みたいな。違うか。

とにかく第4章が楽しみすぎる。

「サラリーマンでも平和を守れるんだ!」:『地球防衛企業ダイ・ガード』

急に水島(精二)分を補給したくなり、『地球防衛企業ダイ・ガード』(1999年)を観ていました。本放送ぶりなので24年ぶり?当時はエヴァにあまり興味がなかったので思わなかったんですが、「シン・エヴァ」を観た後だとめちゃくちゃエヴァフォロワー感がありますね。特に敵であるヘテロダインのデザインがどう見ても使徒。安保軍の航空機も若干近いような…。あと第11話「不在証明 二大ヘテロダイン東京襲撃」と第12話「夜の新宿大決戦」でコクボウガーがヘテロダインに取り込まれるところとか。

ただ似ているのはその程度で、あとはむしろはっきりと対照的なのも面白いところです。ひたすらに抽象的な議論に終始していたエヴァと違い(もっともシンで現実に着地しましたけど)、本作はひたすらに地に足をつけた物語が展開されるのが特徴的。目的がはっきりしていてシンプルなのは古典的とも言えるのですが、それを物語の中できちんと描いている。例えば広報2課が解散させられて主人公である赤木たちがダイ・ガードのパイロットから外される回(第16話「いつも心にに太陽を」)。いつものように巨大ロボットに乗れない赤木たちはそれでも人々を救おうと、文字通り地べたを這い回って人々を誘導したり、迷子の世話をしたり、支援物資を運んだりするわけです。「ロボットで敵を倒す」のは手段であって、目的は「街の人々を救う」ということなんですね。この目的自体は物語の中で何度も言及されるのですが、それをきちんと物語の中で消化している。極論すると主人公がロボットに乗らないこのエピソードにこそ、この物語のテーマが凝縮されているとすら思えます。

あるいはパイロットの一人である桃井いぶきが改めて戦う意味を見出す第22話「私が私であるために」。「亡き父の敵討ち」という目的を失くしてしまったいぶきはダイ・ガードのパイロットを辞めようとするのですが、深夜にもかかわらずヘテロダインの襲撃によって負傷した人々を救おうと現場に駆けつける義父の姿を見て新たなアイデンティティを見出します。「復讐」というどちらかといえば消極的な理由づけは「街の人々を救う」という積極的な目的へと昇華され、このエピソードを経ることによってチームの目的は一体となっていきます。企業所有のロボットが活躍するという点でこの物語は一種の「お仕事もの」なのですが、目的(≒ビジョン)を共有していくプロセスが描かれているのが組織論の視点から見ると面白いポイントです。また「お仕事もの」という面から見ると裏方である広報2課の課員たちや整備班の人たちがしっかりと描かれているのも素晴らしい。個人的に好きだったのは新谷真弓さんがノリノリで演じている開発部の百目鬼博士。こういうキャラ演じると新谷さん輝きますよね。あとは2課のファットブラザーズも真面目でいいキャラでした。

音楽の豪華さも見逃せなくて、田中公平先生と川井憲次先生という二大巨匠!いいタイミングで流れる田中先生作曲の「21世紀警備保障社歌」はいかにも田中公平だし、随所随所で濃ゆーい川井憲次節の曲が流れるのがかなり最高!でした。

朝6:00に起きるシンプルな方法

前は6時か7時には起きられていたのに、フルフレックスということもあり、ここ2ヶ月くらい8時とかひどいときには9時半とかに起きるようになってしまっていたのですが、なんとか改善できました。

最初は問題を切り分けて改善しようとしていたのですが、全く要因が掴めず、とにかく試行回数を増やして無理やり起きる方法を探る方法に変更。とりあえず再現性のあるプロトコルが確立できたので書いておきます。

  1. 前日の準備:インスタントコーヒー(お湯で溶かすやつ)を買う
  2. 寝る前の準備①:ケトルに水を入れてコンロに置いておく
  3. 寝る前の準備②:スマホをキッチンと寝室の間(寝室でアラームが聞こえる範囲)の棚の中に入れる(鍵付きだとベター。ただしアラームが聞こえるように)
  4. 24時までに寝る
  5. 朝、アラームが鳴ったらスマホを止めるまえにコンロに火をつける
  6. スマホのアラームを止める
  7. 歯を磨く
  8. お湯が沸くまでキッチンで待つ。この間にインスタントコーヒーを準備。
  9. お湯が沸いたらコーヒーを入れる
  10. リビングでコーヒーを飲む
  • 注意点:寝室に戻らないこと(二度寝するので)

今まではどうやっても二度寝してしまっていたのですが、この方法で強制的に起動できることが確認できました。ご参考までに。