面白いけど、『スターウォーズ』好きじゃないんだよな…。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

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めちゃくちゃ『不思議の国のアリス』でしたね。主にハンプティダンプティ要素ですが。というかピム粒子ディスクの色が赤と青の時点でかなり意識してたのかなあ。原作でどうなのかわからないのであれですが。

サブアトミックより下の極微に別の世界が広がっている…というあたりはいかにもSF的でわくわくするのですが、その世界の造形がいかにも『スター・ウォーズ』的というのには閉口。どっかで見たような砂漠とかどっかで見たような乗り物とかどっかで見たような都市とか…。うーーん。新しく出てきたヴィラン、カーンもどっかで見た感じだし(めっちゃ指パッチンしそう)…。エピローグで「実はカーンはいいやつなのでは?」みたいな示唆がされるんですが、お前らちゃんとコミュニケせいや!という…。もしカーンがヴィランでなかったとしたらあまりにもこいつら馬鹿すぎですね。そもそも「精神感応で見た!」みたいな薄弱な根拠で対立してるあたりでお察しという感じなんですが。

それはそうとクライマックスのアリのあたりのタイトル回収は良かったですね。アリにボコボコにされるヴィランというのもなかなか無いですよ。あと明らかに蛇足なんだけど、あのアリたちが文明を築くパートを見てみたかった。あとエピローグのスコットがめちゃくちゃ躁鬱っぽくて面白い。

近所の本屋、『ザ・ファブル』が置いてなくて見る目がなさすぎる。

第一部をようやく読み終わりました。週1冊くらいのペースで読んでたんですが、山岡編の終盤はあまりにも面白く一気に読了。攻守や人間関係が目まぐるしく入れ替わり、最後は影の薄かったあの人が締めるという展開が実に見事。山岡編の最後まで読むと、この物語全体が「親離れ・子離れ」というテーマを持っているのがわかるのも上手い。この点で言うと、終盤は組織という親を取るのか山岡という親を取るのかというアザミとユーカリの葛藤がしっかりと描かれていて、ますます二人が好きになりました。特にアザミはオクトパスでの社長とのやりとりがかなりツボ。山岡編は人がバンバン死ぬんですが、最後まで笑わせにくるのは流石だなあと感心しきり。とはいえ、一番笑ったのはプロポーズのシーンの社長ですね。まあ自分も読んでてあんな感じでしたけど。第二部も楽しみすぎ。

『SANDA』の兵藤先生いい女すぎる

6巻でやべえ女教師が出てきてから俄然面白くなってきた。というか兵藤先生のデザインが好みすぎて…。7巻は6巻最後に出てきたトナカイの話かと思いきや子供を攫う子賊がメイン。ベタだけど大渋学園長との共闘が熱い。この作品の軸としては「大人/子供」という二項対立があるわけですが、実際にはそれはグラデーションであって、主人公である三田がその事実に徐々に気づいていく(≒大人になる)という構造が面白い。この第7巻でも「責任ある大人」という幻想が崩れて三田が迷いを捨てる場面が良かったですね。過去編の大渋×鉄留の話も良い。板垣先生はやはり強烈な表情の表現が上手い(学園長のあのシーンとか)。

『ダーウィンクラブ』の先が読めない面白さ。

これ、主人公がオルグされていく話になりそうで超期待してます。たしかにダーウィンクラブの性規範はめちゃくちゃだしテロ組織的な側面もあるんだけど、それを上回る魅力が垣間見える第4巻。ダーウィンクラブのいかにもな秘密結社っぷりがいい。入会の儀式のベタな感じとか、暗号の『ビークル号航海記』からの引用とか、階級制度とか…。組織自体が大きくて、テロ的なことをやっているのはその中の極一部なんだろうと考えると、あまり主体性のない主人公の大良は徐々にその中に飲み込まれていくのではないか、とそういう予想ができるのではないかと思うわけです。なんにせよ、潜入ものの常としていつばれるかわからないハラハラ感がこれからしばらく物語を牽引していくでしょう。次巻も期待。

『青い脂』再読→やっぱりわからん

第10回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の『標本作家』が「超遠未来で復活させられた作家たちが執筆活動する」という内容だと聞いて、じゃあ再読しないわけにはいかないよな、と。ぶっちゃけ2回目でもわけがわからないですね。多分何回読んでもわけがわからないんじゃないかな。とはいえ、わからないけど、わからないなりにめちゃくちゃ面白いのはすごいですよね。第一部のリコンストラクト(再生された作家たち)の綴るパロディ文学、第二部の地獄下り、第三部のスターリンとヒトラー…読みやすいのは第三部の「羊計画」をめぐる策謀だと思うんですが(それにしてもAAAと詩人たちのあれこれが混じってかなり煩雑としているのですが)、やはり目玉は第一部の異常な再生作家たちによる異常なパロディ文学の数々でしょう。個人的に好きなのはプラトーノフ3号の「指令書」。比較的まともというのもありますが、革命期のロシアに「肉片機関車」なる奇っ怪な事物が挿入されていて、この単語のインパクトだけでもかなり満点。全体を通してロシア文学とロシア近現代史にもっと造詣があればより楽しめるような気がします。10年に一回くらい読みたい本。

今週の喫茶店:再開した巣鴨のスカイにいく

正月明けからマスターの手術で一時閉店していた巣鴨の老舗喫茶店スカイが2月23日ついに再開。エルヴィス・プレスリーを異常に推してくる店ですが、特に聞いてない素人でも特に問題なくいい感じにもてなしていただけるので助かります。

再開した23日は天皇誕生日ということで混みそうだなあと思い、翌日24日の午後に行ってみました。平日だったので人はまばらでちょうどいい。空腹だったのでランチのハンバーグ定食(1,160円)を注文。これがちょうどいい美味しさなんですよね。手作り感あって美味しい。

めちゃくちゃ居心地よくて家から近いのでマスターいつまでも元気でお店を続けてほしい…。

あ、前18時までだったのが16時までになってるので注意です(そのうち戻るのかな?)。