ゆるい(?)お仕事ホラーマンガ


最近だと『Void: No. Nine -9番目のウツロ』が面白かったシマ・シンヤ先生の新連載『ハイこちら解奇部です』1巻を読みました。『呪術廻戦』『都市伝説解体センター』あたりの流れをくむ感じの一見ゆるめなホラーなんですが、これが非常に面白いです。口の悪いババア(あえてババアという単語を使います)と爽やか青年のバディものというのがもうすでに好感触なんですが、青年の方は人魚の肉を食べた不老不死&物理無効というチートキャラでババアのほうは強キャラ感あるけど単に霊的なものが見えるだというギャップが面白いですね。二人が所属する解奇部は市の福祉課の一部署という扱いで、ベースはお仕事マンガで問題を解決したりしなかったり。お祓いはできないというのも面白いポイントで、お役所仕事的でもあるし、現実的にはその程度だろうな、という気もしますし。1巻の最後に置かれた「事例」はエグすぎ。

最後まで緊張感

イランの巨匠ジャファール・パナヒの最新作『シンプル・アクシデント/偶然』を観ました。政府批判でかつて投獄されたことのある男が、かつて自分を拷問していた看守に偶然出会い、復讐に走る話。というと単純な話のように思えるのだけど、本当に当人なのか疑いを持ったことから話がどんどん拗れていって、この過程が非常に面白い。結局捕まえた男が本当にその看守なのかが最後の最後まで、というよりも本当に最後までわからない上に、殺すか殺さないか、というのも最後までわからないので緊張感が終わりまで持続しているのが凄まじい。観ているだけなのに非常に疲れる映画。投獄されていたワヒドたちの本当の苦しみは当然自分にはわからないのだけど、冤罪だった場合、この損害はどう補償されるのだろうかとか、暴力に対して暴力によって復讐するのは倫理的に正しいのだろうかとか、様々な論点が頭をよぎっていく映画でもある。傑作。

映画『シンプル・アクシデント/偶然』公式サイト

英国鮨に行く

英国鮨 –

つい1か月ほど前にオープンした謎の鮨屋、英国鮨(いぎりすし)に行ってきました。店名でもう勝ってる。

場所は目白駅から8分、ジュンク堂の池袋本店から7分みたいな立地。外観がいかにもパブかスナックの居抜きなんですが、尋ねてみたところやはりそのようで。中もかなりパブそのままで面白い。

コースはおまかせの5,500円(税込)のみでつまみ3品、握り10貫、椀、デザート。あまりにもコスパが良すぎる。

つまみ① 鯵なめろうほか。奥に見えるのはイギリスのフラーズ ロンドン プライド。

つまみ② シッタカ貝。楊枝で上手に取り出して食べる。

つまみ③ フィッシュ&チップス風のエイヒレ。ビネガーで。

にぎり① スミイカ。イギリスのMaldonの塩で。

にぎり② マコガレイ

にぎり③ イトヨリダイ

にぎり④ 本マグロ赤身。上に乗ってるのはマスタード。

にぎり⑤ コハダ

にぎり⑥ ドンチッチアジ

にぎり⑦ セキイセキ。奥に見えてるMaldonのスモーク塩で。

にぎり⑧ アオヤギ

にぎり⑨ シメサバ

にぎり⑩ 本マグロ中トロ

椀 味が濃くて良い

甘味 ういろう。前はファッジを出していたとか笑

全体的に良かったんですが、イトヨリダイ、ドンチッチアジ、シメサバあたりが意外性があってよかったです。ところどころでイギリスの風を感じるのも面白かった。

大将はまだ29歳ということなんですが、本業は鮨屋の仕込みの外注というニッチかつベンチャーな事業なのだとか。イギリス留学から鮨に方向転換するくだりなど、エピソードに欠かない方でかなり面白かったです。

ドリンク入れても7,600円(税込)という異常なコスパでした。今後はコースを多様化させたり、インバウンド向けのコースを作ったりするとのこと。評判になって混みはじめる前にまた行きたい。