さすがの一つ星

ラチュレ (LATURE)- 表参道/フレンチ

特に何かのお祝いというわけではないですが、人が集まったので表参道のラチュレに行ってきました。前から行きたいと思っていたんですが、ようやく行けました…。ディナーでおまかせ+ワインペアリング+おすすめの追加一品で一人43,000円くらいでした。全然安くはないんで、ここぞ!という時に行きたいお店だとは思うのですが、食べ終わってみるとむしろ安かったのでは?となります。追加一品を入れてデセールまでで全10皿、それぞれにちゃんとペアリングがついてくるので、これはかなり安い気がします。単純計算で一杯2,000円しない感じです。ある程度のレベルのお店になると、味もさることながらホスピタリティが自分の中では評価基準になっていくのですが、ここにきてさらに演出という評価軸が加わりました。一品目が「鹿の血のマカロン」という意外性、コース中に鹿が多すぎて楽しい、鹿コンソメスープの可愛すぎるうつわ。と印象に残る場面が多かったですね。ワインのペアリングも途中で日本酒が出てきて不意を突かれたりして大変楽しい。全体的に非常に満足で一つ星なのも納得でした。個人的には限りなくティアSに近いティアAくらいの立ち位置。次回は特別な日に使いたいです。

芝山努監督特集その1

【新文芸坐×アニメスタイル vol.203】芝山努の仕事 『ガンバの冒険』『ルパンVS複製人間』」

先日亡くなられた芝山努監督の追悼、というあれでもない感じですが、アニメスタイルで特集上映がありましたので行ってきました。上映は『ルパン三世 ルパン対複製人間』と『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』。トークはデータ原口先生(原口正宏さん)とアニメ様(小黒祐一郎さん)。

『ルパン三世 ルパン対複製人間』

名作中の名作だし何回も観てるから特に言うことはないな…と思っていたのですが、終盤以外ほとんど忘れていてほぼ初見みたいな感じでした。老化かな…。今回はたぶん4Kリマスタ版で、こちらは初めて観たのですが、あまりにも画面が美しくて驚きました。終盤のマモーの本拠地に行くくだりからはだいぶ覚えていて、最後が「(汚い)ラピュタみたいだな…」と思っていたのは鮮明に覚えていたのですが、前半のヘリとモンスタートラックのチェイスシーンなどは全く覚えておらず…。いまさらだけどあのへんめちゃくちゃ面白いですね。

『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』

追悼芝山努監督ということで6月中に『ガンバの冒険』全26話を観ていたのですが、トークでも話されていたけど、この総集編、編集がすごい!テレビシリーズ観ておくとよく分かるので、これは予習しておいて良かったですね。例えば軍艦島とかカラス岳のあたりとか全カットだし、高倉ネズミのくだりも全カットでもちろん一郎が助けに来る話もない。面白いのがノロイ島に着いてからの動きで、最初の洞穴から脱出するくだりが砦から脱出するくだりとオーバーラップしているんですね。これで一郎も太一も全カットという力技。これはすごい。それでいてほぼ違和感がないのはまさに魔法のような編集ですね。もちろん面白さもそのまま。

トーク:芝山レイアウトと宮崎レイアウト

トークショーはデータ原口先生とアニメ様。芝山監督特集は第二弾、第三弾を企画中とのことで今回は「レイアウト」をテーマに今回の2本を選んだとのこと。自分も正直この役職はピンときてなかったのだけど、アニメ史におけるレイアウトの位置づけや、前年の高畑勲監督『アルプスの少女ハイジ』における宮崎駿さんのレイアウトとの対比が丁寧に解説されてかなり解像度が上がった感じがします。宮崎さんのレイアウトは奥行きがある立体感重視のレイアウトであるのに対して、芝山さんのレイアウトは平面的でグラフィック的、という対比が非常にわかりやすかったです。話はそこから派生して、芝山さんがよく言っていたという「バカボンのパパが立ち上がるシーン」の話につながり、東映的表現と虫プロ的表現の対比が語られるくだりもたいへん面白かったです。第二弾第三段の特注も楽しみですね。ところで、最近、データ原口先生の出番が多くてファンとしては大変嬉しい。