うーん、ちょっとこれはないかな…。
いろいろな意味で超話題になっていた『サブスタンス』を観ました。
うーーーーーーーーーーん、ルッキズムがテーマでこの展開はないでしょう。第3幕までは構図も決まってるし、予想外すぎる若返りの方法といい、非常に出来がいいんですが、第3幕から急に安っぽくなって『バスケット・ケース』が始まるわけです。制作者の意図は汲むけど、あまりにも馬鹿にしていると感じました。なんか普段信頼してる映画クラスタの人たちもこの終盤の展開を評価している人が多くて、なんだかギャップを感じましたね。まあ気持ちはわかるんですが…。第2部までなら星5つで第3部もまとめて観ると星1つという非常に変な感じの映画でありました。
すごい短編集
『怪獣を解剖する』で颯爽と登場したサイトウマド先生の「怪獣~」以前の短編集『解剖、幽霊、密室』。タイトル通り解剖と幽霊と密室に纏わる3つの話でそれぞれ関連はない。
「怪獣を解剖する」は2024年から連載していた同名の長編の原型となる作品。長編の方で大々的に展開されるテーマがここですでに語られていて、このテーマが作品の根幹にあったということがわかる。長編版のエッセンスが凝縮されていて読みやすい感じ。
「幽霊」は「天井裏に誰かがいる」。収録された3篇の中では一番好きな作品。典型的なホラー作品のようでいて、幽霊を論理的に解釈しようとする手際がいい。このあたりは現代のホラー作品の傾向とつながっている気がする。
「密室」は「複層住居」。これも設定が面白く、ネタバラシの仕方が上手い。SF的でもある。
どれも傾向が違っているけど、ロジカルで読み応えがある。とてもおすすめ。
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