寒空の保津川下り
冬の京都最初のアクティビティは保津川下りでした。
正直めちゃくちゃ寒いと思ってたんですけど、これが意外にも寒くない…!前日まで2月とは思えない異常な陽気だったのが当日は最高気温5度。しかも曇りで小雨が降っている状況…。…なんですが意外と耐えられる。というか異常に厚着をしていったため、少なくとも上半身は全く寒くなく。さすがに1時間半冷たい床に着けていたので、下船する頃には結構冷えてしまっていましたが。
さて、冬の保津川下り。もっと寒々しいものかと思っていたのですが、意外にも生き物の姿が多かったのが印象的でした。特に鴨の姿が多く、他には河鵜や白鷺、青鷺など。この日は先日までの雨で水が濁ってしまっていたのですが、いつもなら川の中まで見通せる透明度とのことで、泳ぐ魚が見えるとか。
急流のダイナミズムもさることながら船頭さんたちの話術がかなり楽しい。この日は自分たち以外は全員外国のお客さんだったんですが、みんな英語でいい感じのトークを繰り広げていてかなり良かったです。
ちなみに船乗り場の売店には酒やらつまみやらが売っていて船で飲めます。これがとても楽しい体験でした。まあ揺れるところは結構揺れるんでちょっと注意は必要ですが。
先斗町飲み歩き
前回は河原町全域でフラフラと飲み歩いたので今回は先斗町と木屋町に絞って飲み歩き。
1軒目は予約困難店のあおいさん。1ヶ月前に予約したんですがその時点でもうほとんど席がなく、もちろん当日もほぼ満席。どれを食べてもめちゃくちゃ美味しく、上品でそしてヘルシー。特に良かったのはぶり大根と鯖寿司。おすすめの日本酒も最高。そしてお母さんのキャラがまた素晴らしい。テンション高くて楽しすぎる。しかも結構食べて飲んだのに二人で10,000円しなかった…。安すぎる…。絶対また行きたいお店。
2軒目はちょっと休憩で喫茶店のライト商会さんへ。「京都寺町三条のホームズ」シリーズの聖地だとのことで交流ノートがあったりします。店内は雑多なアンティークや古物が所狭しと詰め込まれていて個人的ンはかなり最高の雰囲気。アイリッシュコーヒーをいただきました。金曜夜なのにかなり空いていたのも不思議なお店でした。
ライトショウカイ (WRIGHT商會) – 京都市役所前/喫茶店
3軒目はたこ焼き屋のぽんたこ佐倉さん。ここ、入ってみたらとてもたこ焼き屋とは思えない雰囲気で驚きました。完全にいい感じのバー。たこ焼きも種類が多くて美味しいし、ワインの品揃えもいい。ワインも日本酒もあり得ない量を注いでくれるので、これでちゃんと経営できているのかかなり不安になりました。丹波ワイン美味しい。たこ焼きも美味しいの買ったのですが、たこ焼きの上にネタが乗っているすしたことかいうイカれたメニューが意外にも美味しくて驚きました。ここもまた行きたい。
締めの4軒目は先斗町の老舗オーセンティックバー、セント・ジェームズ・クラブさんへ。運良くカウンターの真ん中が空いていてかなり最高。噂には聞いていましたけど、実際に行ってみると雰囲気が良すぎですね。適度にガヤガヤしているのも好きすぎる。マスターのやや塩っぽい対応も癖になる感じ。パインのフルーツカクテルと季の美のジントニックをいただきました。いい締めでした。
【本店】KYOTO SENT JAMES CLUB –京都セントジェームスクラブ
「村上隆 もののけ京都」@京都市京セラ美術館
せっかく会期中に京都に来たので京都市京セラ美術館へ「村上隆 もののけ京都」を観に行きました。京都市京セラ美術館、建物がめちゃくちゃいいですね。
会期の最初は転売屋によって滅茶苦茶混んでたので覚悟していたのですが、そこを過ぎたらかなりガラガラで拍子抜けしました。ゆったり観られてとても良かった。
ほぼ全作が新作作りたてというのが意欲的で大胆だと思ったんですが、蓋を開けてみると一部の作品が作りかけだったり。ところがこれがめちゃくちゃ面白い!作品が未完成なことに対する村上隆の「言い訳」が作品になってるんですよね。いかにも村上隆らしい!このあたりは多分マーケティングで、滑ってると思うんだけど、この滑っているということ自体がメタマーケティング的に機能しているようで非常に面白い。会期中に作品を入れ替えるのはよくあるパターンですが、会期を通じて作品ができあがっていくというインスタレーション的な要素が、展覧会自体を「作品」にしているとも思いました。意図的か事故かわからないけど、これは面白い。
個人的に良かったのは会場の最初に置かれた洛中洛外図がやはりインパクトありました。村上隆としてはややこじんまりとした展覧会という印象ですが、実に満足度が高い展覧会でした。
今まででベスト級の素晴らしい京フレンチ
二日目のランチは二条の町家フレンチ・MOTOIさんへ。
いやー、ここ良すぎですね。今まで行った中でもトップクラスに良い。料理もさることながら、お店の設えやホスピタリティがまさに一流。今回は早めに予約していたこともあってか、お庭が見える席に案内していただき、この点もすごく良かった。坪庭と言うには広すぎて、向かい側には蔵があってとても良い雰囲気。
今回は3段階あるランチコースの真ん中のコースをチョイス。+ワインのペアリング。メニューはこんな感じでした。ペアリングはお料理ごとに計6杯。
どれもとんでもなく良かったんですが、特に良かったのは「雲子のムニエル 黒トリュフのリゾット」とメインの「ふくどめ小牧場のサドルバックのロティ たっぷりのお野菜と共に」。雲子はあまり食べない食材なのもあるけど、火入れの感じが絶妙で旨味しかない。サドルバックのロティはメインのお肉以上に野菜たちの存在感がすごい。30種類以上の種類が一皿に乗っていて、そうそう京都でこういうのが食べたかったのよ!
ペアリングのワインもどれも最高。特に印象的だったのはDomaine des SoulanesのMaury Rouge(2021)。今まで飲んだことがないテイストで、これが脂っこいフォワグラにとても良くマッチしていて素晴らしかったです。
締めのデザートも3皿もあって大満足。個人的には最初に出てきた杏仁のソルベが好みでした。
最後のカフェまでたっぷり3時間のコース。最後はお店の外までお見送りがあって、この価格帯でこんなにホスピタリティ高いのはすごい。
ここのためにわざわざ京都に来てもいいと思えるレベルでした。次は高いコースを食べます!
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