今週は仕事が忙しく何もできなかった…。

『鎮護庁祓竜局誓約課』は「SF版『蟲師』」

まあ「SF版『蟲師』」と言ってしまうと雑にすぎるけど、雰囲気がかなり近い。文字の感じとかさ。やっぱり青騎士はアフタヌーンの後継者(まあアフタもまだあるけど)なんだなあ、と思います。こっちはヒロインが追加されてるからそのあたりが差別化ポイントかな。竜はあからさまに自然を擬神化した存在なんだけど、そうすることによって現在の我々が行なっているような介入、例えば森林伐採なんかとはまた別の介入方法が誓約(うけい)というプロトコルとして存在しているのが面白い。だからこれはある種のファーストコンタクト、異なる知性とのコミュニケーションの話なんですよね。人類的には撤退戦のコミュニケーションですけど。どっかで見たような作品ではあるのだけど、とりあえず続刊もおっかけようかなと思う程度の面白さではあります。

どっかで見たような感じだけど悪くはない:『ウスズミの果て』

これもどっかで見たような作品なんだよなあ。荒廃した世界を旅するのはそれこそ『少女終末旅行』だし、残された人類のあれやこれやでロボット(的な存在)の少女が人間について学んでいくのもどっかで見たことある感じよね〜。エピソードも洋館の待ち続けるロボットとか博物館のおっさんのくだりとか、あー、はい、という感じ。まあ全体的にはそんな感じなんですが、割と見どころも多い作品でもあります。特に良かったのは2話目のエピソード「式日」。物語は特になく、厄災で亡くなった人々を弔う過程が淡々と描かれるのですが、これが小品の映画のような佇まいでなかなか読ませます。それと荒廃具合が容赦ないのもいいですね。見開きの使い方もうまく、朽ち果てた都市が仔細に描かれるのは見応えがあります。初めてのポストアポカリプスとしては割とおすすめかも。

「SPACE TIDE 2023」で宇宙ビジネスの最先端に触れる。

https://spacetide2023.webflow.io/

宇宙産業の人間でもないのに(会社の金で)SPACE TIDE2023に行ってきました。目的は主にネットワーキングですがカンファレンスもなかなか面白そうだったのでほぼ3日間張り付きでした。というか、まあ予想はしていたんですがネットワーキングが最終日の立食パーティーしかないパターン。自分、事務方なのでこういう場は初めてでかなり緊張して臨んだのですがまあなんとかなるもんですね。

カンファレンスで面白かったのはやはりiSpaceがらみのものはかなり盛り上がりましたね。iSpaceのこれまでと10年後と語るセッションでは会社の立ち上げの際のあれこれも面白かったですし、これからの展望にかなり期待が持てました。個人的には、夢物語だったシスルナ経済圏(月地球経済圏)がいよいよ現実に近づいてきているのがわかるセッションがいくつかあり、興味深かったです。一方でパネルディスカッション系は登壇者が自社の紹介をして終わってしまうものもいくつかありやや残念。まあスポンサー枠だから仕方ないとは思うのですが。

最終日のネットワーキングが本番だったわけですが、とにかく普段喋らない人間なので喉が死んでしまい、時間もないから食事もほとんど取れず、という感じでした。iSpaceのような業界の華の企業の人とも話せましたし、自社のようにこれから参入するという会社さんともかなり知り合えて実り多かったです。「地球-火星間の輸送業」をこれから立ち上げるという人に(別々に!)出会えたのも良かった。詳しい話が聞けなかったのが残念。

15年ぶりに風邪をひく

SPACE TIDE2023ではしゃぎすぎたのか、翌日からひどい風邪を引いてしまいました。というか会場でコロナもらってきたんじゃないか?という気もしますが…。検査していないので真相は闇の中…。

ここ15年くらい風邪を引いていなかったのでかなりキツかったです。とはいえ、最近ではワクチンの接種で擬似的な風邪症状のようなものを体験できていたのはかなり良かった。ワクチンの副作用と違うのはいつわかるのかが全くわからないことで、正直参りました。

夏バテとかも複合的な要因としてあったような気がしますが、とにかくスポドリと風邪薬の常備は大事だと身に染みました…。まあいうてそんなに風邪引かんやろとは思っているのですが…。