平面的立体という面白さ。「今井俊介」展

https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/8093

東京オペラシティのアートギャラリーにて「今井俊介 スカートと風景」展を。

キャンバスを埋め尽くす鮮やかな色彩。抽象表現主義を思わせる画面ながら、ストライプや水玉、そして波線といった形態から生み出されるのは平面でありつつ立体的でもある不思議な表現。展覧会のタイトルにあるように、ふと目にした知人のスカートが揺れる様やファストファッションの鮮やかな色彩から着想を得たらしい。平面的な均一な塗であるにもかかわらず、布のような印象が漂ってくるのは不思議な感覚だった。だからこれは抽象的な作品に見えるけど、同時に具象でもあるのだなあ。さまざまな色彩で細かく分割された作品も展覧会の顔として良かったのだけど、個人的には色彩を抑えた作品も良かった。たとえば黒とスカイブルーの二色で画面が二分割されたno.43《untitled》とか(例によって大体の作品はuntitledである)とかかなり好み。画業を網羅していて見応えがある展覧会だった。

息切れせずにクズ会社員エピソードが出てくるのがすごすぎる。『明日クビになりそう』第5巻

なんかエピソードが100を超えてるんだけど、相変わらずクズエピソードが出てくるのがすごすぎる。意識の低い会社員に対する解像度が異常に高い。上司の足音を聞き分ける話とか名刺もらったけど誰が誰かわからない問題とか、あるあるー!となってしまう。クズ度の高い話としてはお中元をパクって食べる話とか客先に謝罪に行く日を上司に伝え忘れて謝罪する話とか過去の失敗した書類をロッカーに溜めてる話あたりが良かった(良くはないが)。架空の取引先担当者を設定してサボる話はいつもとちょっと違うトワイライトゾーンテイストでこれも面白い。あとやはり台詞回しが天才すぎる。「ウンコで産休取れねえかな」とか「僕の仮病を真実に変えられるのは 先生だけなんですよ⁉︎」とか本当に最低で最高!

人生の重みを感じる旅:『パリタクシー』

免停寸前の中年運転手が終活に向かう老婦人をパリの反対側まで送り届ける。タイトルも相まって「あー、良くあるタイプのほっこりする系ね」と思ってあまり期待もしてなかったんだけど、これが思いのほか重い…!たしかにほっこり系ではあるんですが…。

パリの南東の郊外から北西の郊外にあるホームへの単なる移動が、老婦人マドレーヌ(リーヌ・ルノー)の人生を辿る壮大な旅になっていく構成が素晴らしい。走馬灯としてのタクシーの車窓。それも平凡な過去というわけではなく、中盤からはサスペンス的な展開にもなっていくし、過去の(そして現代の)男性優位社会に対する批判というフェミニズム的要素がありつつも、マドレーヌに対して暴力を振るう夫に復讐をして一件落着という単純な話ではないところもいい。まさに酸いも甘いもこれ人生、禍福は糾える縄の如しといった人生譚。当初は「お高く止まっているババア」くらいにしか思っていなかったシャルル(ダニー・ブーン)が相手がムショ帰りだとわかると途端に打ち解けていくという流れも面白い。

終盤の展開はまあ予想通りなのだけど、さすがに小切手が出てくるくだりはベタすぎて笑ってしまった。手紙の文面が感動的なだけに…。奥さんがあそこで泣くのも嬉し泣きなのでは??と穿った見方をしてしまうんですよねえ…。全体としてはめちゃくちゃいい映画なんですが。

それにしても原題は”Une belle course”なのになんでこんな邦題に…。まあパリが主役の映画だし、ありなしで言えばあり寄りなんですけども…。

チュートリアルですでに長すぎて疲弊!

『ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』を5月12日(金)の0時からプレイ開始しました。まあせっかくのお祭りですし…。

最初に思ったのは「フィールドが広すぎる!」ということ。チュートリアルステージ(前作で言うところの「始まりの台地」)である「始まりの空島」がとにかく広い!まあ前作程度ではあるし、ここから出たらさらに広すぎるんですが、それでも広すぎてまだ終わんねーのか!と思ってしまいました。PS5の『Horizon: Fobidden West』はチュートリアルがあまりにも長く(7時間くらいかかった)辟易してしまったので、その再来を予感…していたんですが、さすがゼルダ、チュートリアルステージだけでかなり面白いのがすごい。新しく出てくる能力も魅力的だし、コログがいそうな場所にはコログがいるし、武器の改造も楽しいし…。

そうそう、基本的なシステムとかグラフィックとかが前作から代わってないのも嬉しかったですね。操作方法はもちろんそうなんですが、SEが同じだったり、相変わらずコログがいたりするあたりがとてもいい。まあ逆にパラセールない状態で飛び降りちゃったりもするわけですが…。

新しい能力もどれも面白くてすごい。特に話題になってる「ウルトラハンド」。なんでもくっつけられるし動力つければ動かせるという自由度の高さ。デバッグとか異常に大変だっただろうなあ。これのせいでTwitterの「おすすめ動画」をチェックするようになってしまった…。これ、世界中の数百万のユーザーが創意工夫を凝らして様々な形態を作っているわけですけど、さながら『セルフ・クラフト・ワールド』の趣がありますね。同じようなことをAI使ってやれば思いもよらなかったものが生まれるのではないかという気がします。

ストーリーは『もののけ姫』と『天空の城ラピュタ』っぽい。でもってサイバーパンク!掌で認証するあたりも現代的!という感じでアガりますね。まだ序盤の序盤なのでどんなストーリーが展開されるのか楽しみ。