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【映画レビュー】『イグジスツ 遭遇』:ブライアンのカメラマン魂に惚れる!そこそこいい感じのファウンド・フッテージ【カリコレ2015】

投稿日:2015年6月12日 更新日:


ちゃんとビッグフットが大暴れするモンスターパニック映画

 人里離れたビッグ・シキット国立保護区の山小屋にバカンスにやってきたマット(ブライアン・サミュエル・デイヴィス)たち5人のリア充(一人除く)。山小屋へ向かう道中でなにかを撥ねてしまうが、現場に残っていたのは動物の毛と血痕だけだった。…といういかにもな出だしで始まるこの映画は、とても古典的なフォーマットのモンスターパニックだ。当初はビッグフットの存在を鼻で笑っていた5人だったが、何者かの存在に気づき山小屋に立て篭もることとなるのだが…。

 基本は手持ちカメラによる撮影なのだけど、現代の作品らしくアクションカムをガンガン使っているのが特徴的。特にヘルメットに装着したカメラからの映像はなかなか迫力がある。

 いわゆるB級映画的なテイストであるにもかかわらず、ビッグフットが豪快に大暴れするのも嬉しい。全速力のマウンテンバイク(3,40キロは出てる)と並走し、山小屋の壁を素手でぶち抜く。銃を手にして距離を取ればスイカくらいの石を投擲してきて、遠距離攻撃もバッチリだ。後半では全身をカメラの前に晒す場面もあるが、安物映画のような作り物感というよりもリアリティ重視のクリーチャーデザインはなかなか出来が良い [note]同じカリコレ2015で『リバービースト ある半魚人の憂鬱』を見たが、あっちはなかなかひどい出来で良いw[/note] 。

「見えなさ」を音でカバーする

 とはいうものの、最初から「謎の猿人」が丸見えというのも興醒めだしお約束に反する…ので中盤までは「音」が大活躍するのもこの映画の面白いところだ。

 遠くから聞こえるビッグフットのかすかな叫び声、カメラに映らないどこかで何かを破壊している音、そして荒々しい鼻息。POVスタイルなので、言うまでもなくおどろおどろしいBGMは無いが、静寂の森の中を何者かが横切っていく気配をわずかな音から表現しているのはとてもいい。

 特に最高だったのはビッグフットが初めて山小屋に近づいてくるシーン。監視カメラからの映像で、暗視装置がついていないので全くの暗闇なのだけれど、一歩一歩落ち葉を踏みしめる音、そしてほんの少しの影のゆらぎから、ビッグフットという得体のしれない存在感が伝わってくる。このあたりは『ザ・ベイ』での警官二人が家に突入していく音だけの場面を思い出す。

がんばれブライアン!

 それにしても注目すべきはカメラマン役のブライアン(クリス・オズボーン)の奮闘ぶり!

 2組のリア充カップルに挟まれる非リア充という役回りで、若干肩身が狭そうだが、アクションカムを(予備も含めて)大量に持ってきている用意周到さに加え、何があろうとカメラを離さないその執着心に脱帽。小屋がビッグフットに襲われ今にも扉が破られそうな時(みんなが必死になってバリケードを作っている)もギリギリまでカメラを置かないし、仲間が殴り殺されたらとりあえず泣きながら撮影する。自分が殴り倒されても、意識を回復したらとりあえずカメラチェック。隣には友達の死体。『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章』の田代カメラマン(白石晃士)の「片腕カメラボーイ」にも感動したけど、こっちのヒゲモジャギーク野郎もなかなかすごい。

 左手に暗視カメラ、右手にショットガンという装備で、囚われの弟を救うため、ビッグフットの巣穴に突撃していく姿は涙なしでは見れません!

基本情報

イグジスツ 遭遇  Exists86 min

監督:エドゥアルド・サンチェス

音楽:ニマ・ファクララ

脚本:ジェイミー・ナッシュ

撮影:ジョン・ラトランド

出演:クリス・オズボーン/ブライアン・サミュエル・デイヴィス/ロジャー・エドワーズ/デニス・ウィリアムソン/ドーラ・マディソン・バージ

上映開始日:2015年5月16日

関連リンク

■新宿シネマカリテ http://qualite.musashino-k.jp/
■カリテ・ファンタスティック!・シネマコレクション・2015(カリコレ2015) http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2015/

関連商品

 エドゥアルド監督といえばこれですかねー。まあこれしか見たこと無いんだけどー。そういえばこちらも森の中が舞台ですね。

 本作の田代カメラマンの撮影に対するこだわりもハンパない!

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