小鳩くんマジ…

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倫敦スコーンの謎 (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ]
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倫敦スコーンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) Kindle版

「小市民シリーズ」の新作短編集『倫敦スコーンの謎』を読む。いつものノリで些末な日常の謎を解く4編の物語。間に挟まった「羅馬ジェラートの謎」以外は二人が通う船戸高校の話で、登場人物や事物がゆるーくつながっている感じ。最初の「桑港クッキーの謎」は船戸高校出身の芸術家が高校に残した一枚の絵画をめぐるお話。美術ものなので美術史学徒としては興味深く読んだのだけど、例によってかなり意外な方向に飛んでいくのが面白い。最後に置かれた「維納ザッハトルテの謎」は「桑港クッキーの謎」と呼応する、というよりは後日談となるお話。これもコンセプチュアルな美術作品というのものの本質的な部分を突いている内容でかなり面白い。一緒に下校する小鳩と小山内さんが地味にレアで面白い。

ところで本書のハイライトは、なぜか目の前のジェラートに手を付けない女性の謎を解く「羅馬ジェラートの謎」で、小山内さんにいつぞやの借りの返済として郊外のショッピングセンターにあるジェラートを奢ってほしいと言われた小鳩がジェラート代として現金を渡そうとするところです。そういうとこやぞ。

これも映像化して欲しいけど、もう一冊出たら「巴里マカロンの謎」と合わせて12篇でアニメ化しそうな気がする。

ひつじがかわいすぎる!

今月絶対観たかった『ひつじ探偵団』を早速鑑賞。主人である羊飼いジョージ(ヒュー・ジャックマン)を何者かに殺されたひつじたちが犯人探しをするというタイトルまんまなんだけど、なんじゃそりゃ?という感じの映画。ひつじたちが探偵役なのでどうなることやら、と思って始まるわけですが、このひつじたち、主人であるジョージから毎晩ミステリーやら推理小説やらを読み聞かせしてもらっていたので推理に強い、というすごい設定があり、一安心。とはいうものの所詮は畜生なので基本は愚か。嫌なことがあると「1、2、3」で任意にその出来事を忘れられるという、その日暮らしの畜生ライフを送っているわけです。よく考えると逆にその能力すごない?そんなひつじたちの中で探偵役となるのは「世界で一番かしこい」リリーと「記憶を忘れられない」モップル、そして一匹狼(羊だけど)のセバスチャン。そうそう、メインのひつじたちは皆名前が付けられていて、姿形もかなり違っているのが良かったです。個人的には長老的な立ち位置のリッチフィールド卿が好みでした(まあ愚かなのですが)。そしてみんながみんなもふもふであまりにも可愛すぎる。寝る時に丸まるのがさらに良いです。

ひつじたち(主にリリーとモップルですが)は現場で物証を探したり、ジョージの遺言状の開封式に乗り込んだりして犯人探しをしていくわけですが、さて犯人がわかったところでどうするの?という問題が出てくるわけです。ここで人間側の探偵役デリー巡査(ニコラス・ブラウン)が登場。彼もボンクラ警官というキャラがめちゃくちゃ立っていていいキャラでした。彼をなんとか真犯人にたどり着かせるために誘導する終盤の展開が物語のクライマックス。このあたりはかなり面白いです。ちなみに自分も犯人はわかりませんでした…。羊未満の推理力。

吹替はリリーが井上喜久子、セバスチャンが千葉繁という豪華さなので吹替でも観たい!

映画『ひつじ探偵団』オフィシャルサイト

山手線一周した

前々からやろうと思っていた山手線一周をやりました。ゴールデンウィークを逃すともうできなそうですし。

ルール的には以下の通り。

  • スタート地点:巣鴨駅
  • 反時計回り
  • 各駅感の最短ルートで行く(線路沿いではなく)
  • 各駅の写真を取ってTwitterにアップ
  • 休憩自由

結果的にはお昼ご飯を入れてジャスト9時間で巣鴨に戻れました。なぜ巣鴨かというと行きつけのバーのマスターに帰り飲みに行くと宣言してしまったため。最寄り的には池袋なんですが、池袋から行って巣鴨で飲んで残り2駅アルクの絶対嫌だなと思い…。

ネットで調べていくと一周40キロから45キロくらいだと聞いていたんですが、38キロ、48000歩程度で回れました。歩きやすいウォーキング用の靴を履いていったので足の痛みは基本的にはなかったですが、それでも水ぶくれ2箇所で来てしまいました。もっと薄い靴下なら良かったかも。

お昼ご飯は恵比寿の「とんかつ酒井」にて。高価格帯で美味しかったのですが、なぜかからしが小分けだったのが玉に瑕。

品川方面は初めていくので面白かったですね。大崎→品川はカーブを無視して直線で行ったんですがそれでも30分近くかかって驚きました。

高輪ゲートウェイも初。まさかこんなタイミングで来ることになるとは…。

終了後は巣鴨のバーで酒。いい一日でした。

猫は出ないが蟹は出る

予告編で気になっていた志萱大輔監督の映画『猫を放つ』を観ました。だいぶ人を選ぶけど自分はかなり好きですね。すれちがい夫婦が復縁する話とも読めるし、過ぎ去りし過去を慈しむ物語とも読める。そして一日の中で完結しているというのがとてもいいです。そこまで似ていないけど、なんとなく行定勲監督の『きょうのできごと a day on the planet』を思い出したりもしました。

「記憶」が物語のテーマの一つとなっていて、主人公であるモリが過去を回想する場面が全体の半分くらいを占めているのかな?面白いのは同じ過去の場面が繰り返され、それが微妙に(しかし根本的に)違っていることで「記憶の儚さ/曖昧さ」を表現しようとしている点ですね。どちらが主導的にキスをしたか、がメインとなるわけですが、このプロットを撮影当日に思いついたというのもすごい。劇中ではいくつか不思議なことが何の説明もなく起こるのですが、それすらも記憶の曖昧さの産物なのでは?と思わせる面白さがあります。そして主人公モリの妻であるマイコが写真家であるというのも、「曖昧な記憶を固定化させるもの」としての写真を表していて非常に面白いポイントです。

かなりいい場面が多いのですが、個人的に良かったのは映画の予告編などでも印象的に使われている「記憶ゲーム」の場面と、過去のモリとアサコがカニを盗みに入る場面。ノリノリすぎる。ちなみに猫は出てきません。

猫を放つ/ Leave the Cat Alone 公式サイト