やりすぎだよ!!
「コンセクエンス」観てないのに、『バレリーナ:The World of John Wick』の方を観てしまいました。まあ時系列的には問題ないんですが。
正直、スピンオフなんで舐めてたんですが、これがめちゃくちゃ面白い!筋書きは親を殺された少女がご存知ルスカ・ロマに入って殺し屋として成り上がっていく&足抜けする感じのよくある復讐譚なんですが、前半はともかく、後半からどんどんおかしくなっていく。とにかく殺し方がエグい。手榴弾しか武器がないのはわかるけど、口に詰め込んで頭爆発させるのはやりすぎでしょ…。と思っていたらクライマックスのカルト教団アジトがさらにすごかった。このへん、最初の方はバイオ4みたいな雰囲気で村人がどんどん襲ってくるのどかな感じなんですが、主人公のイヴ(アナ・デ・アルマス)が火炎放射器を手にした瞬間から別ゲーになる。狭い室内で容赦なく村人を焼いていくのは痛快を通り越してやり過ぎ感がすごい。まあ面白いんですが。さらに火炎放射器VS火炎放射器とか火炎放射器VS消火ポンプみたいな夢の(?)対決も見れます。露骨に「家父長制の因習村をぶっ壊せ!!」というあたりはいいんですが、さすがにやりすぎ!面白いからいいけども。そりゃあ賞金首にもなるわな。
ちなみにバレリーナ要素はほとんどないです。
映画『バレリーナ:The World of John Wick』
若い頃の山崎努がアセチレン・ランプすぎる
新文芸坐の特集上映「伊丹十三・全映画」。8月は『マルサの女』『マルサの女2』。初見。
『マルサの女』は途中からマルサに異動になるのが新鮮だった。今では(たぶん)使えない脱税スキームがどんどん出てきて、少しかじった程度の人間でも大変楽しい。あの耳に残るテーマも最高。主演の宮本信子が実にパワフルな女性で観ていて気持ちが良いし、敵役の権藤(山崎努)がとても良いキャラクターで好きすぎる。というかこのころの山崎努、大きめの眼鏡も相まって手塚治虫の描くアセチレン・ランプすぎませんか?ラストの花月園競輪場の場面がかなり最高。
『マルサの女2』は宗教法人が適役だけど、ヤクザ連中のほうが出番が多かったイメージ。バブルも遠くなりにけり、地上げ屋のイメージは全くわかないのだけど、劇中で行われているよりもエグかったのだろうなあ、と思うと恐ろしい。査察部の入っている建物がいかにも昭和末期から平成のいい感じの建物で気になるんですがあそこはどこなんですかねー。前作と違ってスッキリしない終わり方だけど、これもまた良し。
なるほど韓国版新海誠
『The Summer/あの夏』、前評判で「新海誠っぽい」、とは聞いていたけど、思ったより新海誠だった…。というか韓国&同性版『秒速5センチメートル』。地方と首都の対比とか背景美術重視のあたりとか尺が短い(60分強)あたりとか、そしてなによりビターエンドなところ。「秒速~」と違っているのはジメジメした男がいないのでイライラしないことかな…。同性カップルの話なので、そのあたりに絡む困難さが代わりに二人の間の壁となるわけですが、わりとそれとは関係なくすれ違っていく展開は面白いですね。安易なハッピーエンドにしないのは個人的には好きですね。
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