『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』、観終わってみると邦題も悪くないな

邦題がダサいと話題だった本作ですが、まあ観終わってみるとほどよいB級感があっていいんじゃないかなと掌くるり。冒頭の部分から東映ヤクザ映画の香りが漂ってきてテンションがアガりますね。主人公チャン・ロッグワンを演ずるレイモンド・ラムのガッツリした感じも高倉健とか菅原文太とかの系統じゃないですか?役者の話で言うとめちゃくちゃ強い床やのおじさんことロン・ギュンフォンを演じたルイス・クーも良かった。重松豊っぽい感じ。みなキャラクターが立っていてそれだけでも見どころがあるんだけど、敵役で良かったのはサモ・ハン演ずる大ボス(大老闆)とその部下であるウォンガウ(フィリップ・ン)。大ボスは肥満体なのにめちゃくちゃ強いというギャップが楽しいし、ウォンガウはあまりにも強くて最後の方は笑ってしまうほど。気功が便利能力すぎるでしょ。好きですけど。主人公チャンの因縁ある過去を軸とするストーリーも良かったですね。

ストーリーやキャラもいいんですが、更にいいのが九龍城砦というロケーションと作り込まれた美術。あのごちゃごちゃした感じを再現というか作り上げるのは大変だっただろうなあ…。その中で市井の人々が生き生きと生きている様を映し出すのも良い。スタッフロールもそれに則ってる感じだし。

ところで、香港の変な建造物の上を飛行機が低空飛行で飛んでいくカットを見ているといかにも押井守っぽいなあ…音楽も川井憲次っぽいし…と思って観ていたら、本当に川井憲次だった。知らなかったけど川井憲次は中国映画の常連らしいですね。なるほど。

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 – クロックワークス

スイーツ感のあるセイボリーが面白い@フォーシーズンズホテル東京大手町

フォーシーズンズホテル東京大手町

フォーシーズンズホテル東京大手町のアフタヌーンティーに行ってきました。今回は「ウインターストロベリーアフタヌーンティー」+ティーエクスペリエンス。39階なので当然ながら眺望良し。手前に皇居、遠くに新宿ビル群という感じですね。調度品のスケール感が大きすぎて面白かったです。巨人用かな。

今回のメニューはこんな感じ。ちょうどメニューが一新されたタイミングらしく、スイーツはミケーレ・アッバテマルコさん、セイボリーはエグゼグティブスーシェフの久世健介さんが担当とのこと。

どれもこれも今まで食べたアフタヌーンティーよりクオリティが一段アップしているような感じだったんですが、特に面白かったのがセイボリーで、セイボリーなのにスイーツにしか見えないのが面白い。ちょっと脳がバグりますね。スイーツで美味しかったのは「金柑、マンダリンと栗のタルト」。ちょっと珍しい組み合わせですが、これが美味しい。

お茶ももちろんフリーで、今回は一段上の「ティーエクスペリエンス」を予約しておきました。こちらはSABOEさんが監修してるんですね。安定の美味しさ。お茶を使ったモクテルもあり、幅も広い感じ。

お茶がなくなっていたらすぐにスタッフが飛んでくるあたりといい、ホスピタリティも抜群。これで一人1万円しないので、かなり良いのでは?おすすめです。

舐めてたらボリュームがすごかった@セイコーミュージアム銀座

銀座にあるのに行ったことがなかったセイコーミュージアム銀座に行ってきました。まあ言うて

も企業が片手間にやってる企業博物館でしょ。次の予定まで時間余っちゃったらどこで時間潰そうかな~と舐めていたのですが、行ってみたらこれがすごいボリューム!一フロアはそこまで広くないんですが、それが上下に7フロアもあるんですよ。しかもそれぞれのフロアの空間デザインが全く違っていて、郷土資料館みたいな雰囲気のフロアもあれば、近未来のセットのような空間もあって振れ幅が面白い。

展示はもちろん時計なんですが、セイコーも150年近くの歴史があるので、時計一つ取っても多種多様で実に見応えがあります。個人的にグッと来たのは、服部金太郎が仕切っていた創業初期のパートで、「約束は必ず守る」「お客様に迷惑をかけない」といったモットーや関東大震災の翌月には工場を復旧させたエピソードなんかが良かったですね。特にモットーの「急ぐな 休むな」は今考えていることとかなりリンクしていて良かったです。

最上階はグランドセイコーのブランドフロアになってるんですが、ここでグランドセイコーを大量に浴びせられて思わず欲しくなってしまうあたりも上手いですね。

時計の博物館 THE SEIKO MUSEUM GINZA セイコーミュージアム

オザミの最上階でディナー!

前々から行ってみたかった銀座オザミビルの上層階「レストラン オザミ」にようやく行けました。今回はフォアグラ入の一番良いRoiコース。ワインペアリング(8,800円)を入れて24,200円(税込)。レストラン オザミはオザミビルの8階から10階なんですが、今回は最上階の10階でした。中はこじんまりとして居心地の良い感じ。端っこの席だったんですが、ここがこのフロア唯一の眺望がある席でした。有楽町方面を望む感じ。

1品目のアミューズはスペシャリテの「ラディッシュ」。アミューズでスペシャリテというのも面白いし、見た目の美しさがいいですね。この下にベシャメルソースとパイ生地があって味わい深い。もっと食べたくなる感じ。

2品目前菜「蛤 キャビア」。蛤の出汁をゼリー寄せにしていて、フレンチ&和食という感じで面白い。これも実に味が深い。

3品目前菜「烏賊 茄子」。烏賊の食感が良すぎる。燻製されているので香りも良い。美味しすぎる。

途中で可愛いパンが登場。バターの置き方が面白い。

4品目温菜「白子 蕪」。シンプルな白子の旨味。表面のこんがりとした食感がいい。蕪もいいアクセント。

5品目温菜「フォアグラ レンズ豆 ほうじ茶」。この組み合わせ面白いなー。フォアグラ単体でもシンプルに美味しいけど、レンズ豆とほうじ茶でフレンチらしい複雑な味になっている。エスプーマでフォアグラが隠れているビジュアルもいい。

6品目メイン「山口県萩産 甘鯛」。この日はこれが一番美味しかったかも。松笠焼きの容量でパリッパリに焼かれた皮の部分の食感が最高!魚本体の旨味もすごい。これは美味しいなあ。

7品目メイン「オーストラリア産仔羊 背肉」。肉のメインは牛サーロイン、仔羊背肉、蝦夷鹿モモから選べるスタイル。連れがサーロインを選んでいたので自分は仔羊にしてみましたが、羊らしい野趣が残りつつも、旨味がたっぷりあって美味しい。火入れが上手いですねー。牛サーロインの方もとても良かったです。

8品目デセール「温州みかん アニス シナモン」。杏仁豆腐のように仕立ててあってするりと入っていく。脂っこいものを食べ続けていたので、胃に優しくちょうどよい感じ。

9品目デセール「林檎 カダイフ」。ビジュアルが面白い!器も合ってますね~。上のパリパリカダイフが食感面白く、すごく美味しい。

メッセージプレートを頼んでいたらデザートワインが付いてきました。これ無料でいいんですか?ありがとうございます!

10品目ミニャルディーズ。メッセージプレートに載ってきたので写真割愛。ミニカヌレ、ミニフィナンシェ、ミニネージュバニーユ(?)。シンプルに美味しい。

ギャルソンのお兄さんが一フロアを一人で回してたんですが、このお兄さんがすごく良かったです。結局このクラスになると料理もさることながらホスピタリティですよね。すごく居心地が良かったです。何かの折にまた来たいなー。

Restaurant AUX AMIS – レストラン オザミ