話もいいけど芝居もいい
東野圭吾原作の『クスノキの番人』。原作未読。原作大人気だけど、どうなもんですかねえ、パッと見よくあるアニメっぽいけどなあ、と思って観に行ったわけですが、なるほど、これは面白い!「クスノキの謎」が鍵になるわけですが、これが最後の最後までわからずに物語を駆動していくのが上手い。そして、若い頃だったら、そんなものにそんなに需要があるのか?と思っていたと思うけど、この年になるとこれは切実に迫ってくるものがある。そういう点ではかなり大人向けのアニメだと思いますね。ただ、3つの筋が最後にまとめてやってくるわけですが、ちょっと詰め込み過ぎな感じはあるかな。あと役員室で一席ぶつくだりもちょっとクサすぎる。まあそれを抜きにしても面白いお話です。青年の人生やり直しものでもある。
話もいいんですが、芝居もかなり丁寧で驚きました。クスノキの参道の入口のチェーンを開けて締めるくだりとか、省力してもいいようなものだけど、ちゃんと描くのが気持ち良い。あと地味に実名の場所とかが出てきたのが良かったですね。渋谷のシャルマンがいきなり出てきて驚いてしまったりとか。後半で出てくるホテルも箱根の某ホテルを連想させるものがありますね。カレーとかそのあたりから取ってるのかな?
今観るとだいぶ怖い
あの名作「海底鬼岩城」の令和リメイク、『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』を観ました。ほぼリメイク前と一緒だけど、ムー連邦の描写が細かくなってる…気がする。いろんな種族がいたりとか。前作あまり覚えてないからうろ覚えですが。終盤のしずかちゃんとバギーの場面はドラえもん史上屈指の名場面ということもあってかかなり気合が入った作画。あと背景美術がかなり良かったですね。特に冒頭の空き地の草花の描写とかのび太の家のあたりとか。海底は基本荒野みたいな感じだけどムー連邦の描写も良いです。
ところで、昔は全く気にならなかったんですが、今観るとかなり怖い映画だなという感想が出てきました。テキオー灯があるとはいえ、というかテキオー灯にすべてを依存しているのがあまりにも怖い。切れたら即死ですからね。明るいから地上と同じように見えますけど、宇宙に生身でいるのとそう変わらないですよね…。実際にジャイアンとスネ夫が死にかけてますし。ドラえもんもちゃんと説明しとけよ、というか危なすぎるし連れて行くべきではないよなあ。まあそんなこと言い出すと話が始まらないわけですが。年を取るとそういうところが気になってしまってあまり良くないですね。
圧倒的色彩美
日本画家の四宮義俊さんが監督を努めた映画『花緑青が明ける日に』を観ました。これがもう個人的にオールタイムベストに入るレベルの傑作でした…!とにかく素晴らしいのがその色彩の美しさ。日本画の人ということもあってか、岩絵の具を思わせる淡彩で、透き通るような質感のテクスチャはこれまでのアニメ映画であまり観たことのない雰囲気です。このビジュアルだけでも実に見応えがあります。そして、この色で描かれる背景美術がまた見事。特に物語の舞台となる帯刀煙火店の入り組んだ構造やところ狭しと様々な物が置かれた空間の美しさはいつまでも観ていられる魅力に満ちています。登場人物の芝居も良くて、基本リアル寄りなのだけど、「日本画出身」という肩書からは想像できないくらい日本の伝統的なアニメに寄せているのも面白い。なんとなく、もっと硬い動きになりそうなところを、絵柄にもマッチした柔らかく気持ちの良い動きにしているのがいいですね。途中のトリップシーンがストップモーションになっているのも良かったです。
潰れかけた花火屋で育った子どもたちが「幻の花火」を打ち上げて復活を期す、というといかにも想像通りの安っぽい物語のような気もしますが、これもまあ普通のアニメ映画のようにきれいな着地をするわけでもないのも良かったですね。ビターエンド、なのだけど実に爽やかな幕切れ。お葬式の映画と言えば良いのか、3人の子どもたちが大人になる通過儀礼ものとしても読めるし、このあたりの現実味のある着地はあまりエンタメ寄りのアニメ映画では見ないので新鮮でした。かなりオススメです。
生活が破壊されるゲーム
2026年3月6日についに『Slay the spire 2』がアーリーアクセス開始!午前3時に配信開始するということだったので待機してたんですが、2時45分くらいに配信になりましたね。もちろん速攻で買ったんですが、決済が終わらない…!!なんかガチャガチャやってたら結局3時に買えました。せっかくなのでちょっとだけ…と思って初期メンのアイアンクラッドでスタート。知ってるカードが多いけど、早速知らないカードも出てくる…。1層クリアして負けて要素がアンロックされたのでもうちょっとやって…、で結局6時までやってしまいました。まあ予想通りというか。会社にお客さんが来る日とかじゃなくて良かった…。
2の感想としては「2というよりDLCか?」みたいな感じですね。グラフィックがリッチになってるけど、ゲーム体験としてはそれほど変わらないというか。キャラが追加されたDLC的な趣があります。アーリーアクセスだけどすでにある程度完成されている、という感想もありつつ、「断片」のあたりはテスト画像が置かれているあたりがアーリーアクセスだなあ、という感じ。バランスは結構いいのでは?とにかくめちゃくちゃ面白い。新キャラも早く使いたいですね。久々にフルプライスでゲーム買いましたけどコスパという意味ではほぼ無料ですね。
とりあえずアイアンクラッドに新たな「弱体軸」ができたっぽいのがわかったので早く試してみたい感じです。
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