久々に観る『音楽』はやはり良い
「【新文芸坐×アニメスタイル vol.198】岩井澤健治のアニメーション」に行ってきました。上映は『音楽 ブラッシュアップ版』と『ひゃくえむ。』。どちらももちろん観てはいるんですが、『音楽』のブラッシュアップ版は観てなかったのでどんなものかなー、というのもあり。メインは岩井澤監督、沓名さん、アニメ様のトークですね。沓名さんは『ひゃくえむ。』を激推ししたい!ということでトークやりたかったそうなんですが、大ヒットしたあとなのでなんだか肩透かしみたいな感じでした。原作からのアレンジの話とかロトスコープ周りのディープな話が聞けてたいへん良かったです。小学生編が作画メインでロトスコ感がないあたりとか、めちゃくちゃ気になっていたのでアニメ様が聞いてくれて大変助かりました。あとは『音楽』の方も実写からある程度線を拾っているという話が特に面白かったですね。結構マンガチックでデフォルメだなあと思ってたけど、なるほどね。良いトークショーでした。
【新文芸坐×アニメスタイル vol.198】岩井澤健治のアニメーション
交わらない生活のリズム
「月刊ホン・サンス」の4本目『私たちの一日』を鑑賞。ユーロスペースにも足が遠のいてしまってホン・サンスの最初の3本も見逃してしまっていたのですが、とりあえず会員カードを復旧させたのでちょくちょく行こうかなと思います。さて、本作の最大の特徴は「関係ありそうで…ない!」というところでしょうか。主人公が二人います。一人は友人の家に居候する女優のサンウォン(キム・ミニ)、もう一人は詩人のホン・ウィジィ(キ・ジュボン)。二人の一日の生活が淡々と交互に描かれていくという作品です。群像劇、とまではいかないけど、そういった系統の映画ですね。パターンとしては最後に二人の物語の軸が交わったりするわけですが、本作では全く交わらない…!というのが非常に面白い。女優と詩人のおじさんという対比も面白いですが、二人のもとに若者が訪ねてくる、という流れも同じで、食事やら酒やらの場面が楽しそうなところも似ていて、こうなると実は二人は関係があるとか、訪ねてきた若者が二人を結びつけるとかいう筋を考えてしまうのですが、途中でいなくなってしまう猫のハプニングさえも含めてまったくドラマチックなことが起こらない。いかにもホン・サンス的で楽しい映画です。あまりにも淡々としているので途中ちょっとウトウトしてしまいましたが…。
スコープサイズで観る『小市民シリーズ』
かなり久々のアニメスタイルオールナイト、しかもかつてはよくやっていたTVシリーズを一気に観られるということで、「【新文芸坐×アニメスタイル vol.199】新文芸坐スクリーンで観るスコープサイズアニメ TVアニメ『小市民シリーズ』」に行ってきました。『小市民シリーズ』は一応観てはいたんですが、作業がてら流し見してしまっていたので改めてちゃんと観たかったのもあって良いタイミングでした。今回は春夏秋冬のうち、「春期限定いちごタルト事件」と「夏期限定トロピカルパフェ事件」。ここだけだと10だからオールナイト向きでちょうどいいですね。
トークゲストは小佐内さん役の羊宮妃那さんとプロデューサーの遠藤一樹さん。声優さんがアニメスタイルのイベントのトークにいらっしゃるのも珍しく、客席がかなり湧いていました。話の内容もいつもの作画寄りというよりは声優さんの芝居寄りでなかなかおもしろかったです。
さて、スコープサイズで観る『小市民シリーズ』、なるほどこういう感じか!という感じでかなり良かったです。映画館のスクリーンでも観ても違和感なく観れてしまうレイアウトとか絵力とか作画レベルの高さがわかって良かったですね。でも1話の小山内さんが座るベンチはでかすぎると思う。EDは逆に上下が切れてしまうのですが、これもまた一興。後半ちょっとウトウトしてしまったのですが、それにしても良い試みだったと思います。第2夜もぜひ開催してほしいですね。
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