データ原口はやっぱりすごい

第251回アニメスタイルイベント 『データ原口とその著作』

データ原口先生こと原口正宏先生がついに『ゲゲゲのアニメ 『鬼太郎』60年史と70人の言霊』を上梓したということで、記念イベント「第251回アニメスタイルイベント 『データ原口とその著作』」に行ってきました。データ原口先生がアニメスタイルイベントに出るのも久々というのもありましたし、ロフトプラスワンは近くて行きやすいんですよね。

さて、今回はタイトル通りデータ原口先生の著作物に迫るイベントだったわけですが、アニメ様が「偉人」と表現するだけあってやっぱりすごい人だなと改めて思いました。思想が首尾一貫していてブレが無いんですよね。「すべてのアニメを公平に記録したい」というあたりとか、なかなか並の人間にできることではないですよ。そして、その信念がありつつも今回は思い入れの深い『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズで一本書き上げたというのも面白いポイントでした。また、文献史料(一次資料)とオーラルヒストリーを二本立てで行って互いを補うあたりも研究の方法論として素晴らしいですよね。このあたりは講義形式で詳しく聞きたいと思いました。まさに「在野の研究者」という表現がこれほどしっくりくる人もなかなか珍しい。

後半はシークレットのスペシャルゲストを交えて『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』の製作秘話も聞けて大変有意義なイベントでありました。データ原口先生のイベントは定期的にやってほしいですね。とりあえず自分は行きます。


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『ゲゲゲの鬼太郎』(第1期)を観る

上にも書きましたが、あのデータ原口先生が鬼太郎本(『ゲゲゲのアニメ 『鬼太郎』60年史と70人の言霊』)を出したということもあり、今年の課題メデイアの一つに『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズを設定しました。TV版だけで1期から6期まで合わせると全部で536エピソードあり、なかなかのボリュームですのでとりあえず1,2ヶ月で1シリーズという感じでやっていきます。1月は1968年から1969年にかけて全65話が放送された第1期を観ていました。U-NEXTで全シリーズ観られるのが大変ありがたいですね。こないだのイベントでも言及があったんですが、映像素材を発掘してリマスターして配信に乗せるのが非常に大変だったようで、関係者の方々には頭が下がります。

さて、約60年前に放送された第1期。初回が「おばけナイター」でいきなり野球回とか百目以外全く知らん妖怪ばかり出てくるのにその百目はその後の話では全く出ないとかなかなか衝撃的な出だし。いわゆる「鬼太郎ファミリー」がいなくて鬼太郎とねずみ男のバディもの(?)になっているのも新鮮だったし、子泣き爺、砂かけ婆、一反もめん、ぬりかべは第10話11話の「妖怪大戦争」で出てきたと思ったらその回で「戦死」したのがさらに衝撃的だった…。と思ったらあとの話数では何事もなかったかのように出てきたりするのも面白い。キャラクターの作画、特に砂かけ婆あたりはあまり安定していなくて原作寄りのタッチの時もあれば誰やお前というときもあったりして、この辺も時代を感じますね。時代と言うと、出てくる農村の場面とかがいかにも戦後間もない寒村というのも今では見られない光景で面白かったです。

特に良かった話数は、「妖怪ぬらりひょん」「吸血鬼エリート」「猫娘とねずみ男」「妖怪城」「妖花」「げた合戦」「のっぺらぼう」「穴ぐら入道」「妖怪大統領」「おぼろぐるま」「だるま」あたり。特にぬらりひょんはあとのシリーズのイメージしかなかったから、オトボケ爺さんみたいなキャラクターが新鮮でした。それにしても知らない妖怪がどんどん出てきて良いですね。

2月は第2期(全45話)を観ます。

なんか『国民クイズ』の実写版みたい

グレン・パウエル主演の『ランニング・マン』、まあよくあるデスゲーム×ディストピアものなんですが、観ていて思ったのは「なんとなく『国民クイズ』ぽさがあるな…」ということなのでした。『国民クイズ』は今年ネトフリでドラマ化する予定のクイズディストピアものですが、デスゲームをエンタメとして大々的に放送し、大衆のガス抜きをするくだりとか雰囲気がかなり近いと感じました。カリスマ司会者が重要なポジションだったりするのも(こちらは明らかに悪役ですが)。ゲームの内容としては1ヶ月間捕まらなれけばいい、というかなりシンプルなものながら、国民全員に監視される密告ルールと一日一回ポストからVlogを送らないといけないというルールがかなり上手いと思いました。山奥にこもるとかはできない仕組みなんですね。脇を固める連中もかなり曲者ぞろいで、協力者であるエルトンが作り上げた「大人のホーム・アローン」とでも言うべき罠だらけの屋敷のくだりがかなり印象的。ラストの大復讐劇も見ものでした。

映画『ランニング・マン』公式サイト

今どきっぽい感じのホラー…?

ヒューマントラスト系の優待券が余っていたので『とれ!』を鑑賞。ちなみにそれなりにお世話になったシネ・リーブル池袋の最終営業日に観たんですが、うーん、最終日に観るのがこれでよかったのか?いや、別に面白くないというわけじゃないんですが…。最終営業日ということもあってか満席でした。女子高生×vlog×ホラーという取り合わせで、とりあえず主演の中島瑠菜とまいきちがかわいいです。vlogで幽霊撮って稼ごう!というストーリーもシンプルで面白い。まあ当然小娘二人の手には負えなくなっていくわけですが…。和田雅成演ずる霊能力者らしからぬ霊能力者の立ち位置も面白かった。

2026年1月16日公開 映画「とれ!」公式サイト