全部面白いのがすごい

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つくもごみ (書籍扱い楽園コミックス) [ panpanya ]
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panpanya先生の新刊『つくもごみ』。毎回思うけど、ハズレの話が無いのが本当にすごい。しかもキャラクターの魅力というよりはネタの面白さに全力投球で勝負してるのがさすがという感じ。

特に良かったのは、店員のいないガソスタで主人公が店員役を務めることになる「行き掛り」、家ごと海上旅行にでかける「HOME VACATION」、捨てられた動物たちが”動物組合”を結成する興亡記「動物の分際」あたり。どれもこれも日常から非日常への移行がスムースすぎて驚かされる。歩道橋が発展してショッピングセンターになっちゃう「われら日本歩道橋株式会社」も良かった。

今回もだいぶイカれているけどまとまりがよい奇跡


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10年越しの復刊&大幅改稿で話題となった『ウは宇宙ヤバイのウ!』の続刊『ウは宇宙ヤバイのウ!2 天の光はすべて詐欺』。前巻もだいぶ狂った話でしたけど、今回も負けず劣らず。初っ端、例によって世界改変で知性化動物が支配する世界になってしまった地球。前回はクマが支配する地球でしたが、今回は序列がネズミ→イルカ→ゴリラというのがSFファン的に嬉しい。人間は最下位に位置され、動物たちのためのソシャゲ開発に動員されている…というかなりイカれた世界観が最高。当然(?)、武装したイルカたちに襲われたりします。登場人物たちのイチャつきももちろん楽しいのですが、今回はこの微妙に狂った世界観と、サブタイ通り「経済戦争」で地球を支配しようと画策する列強の連中が良すぎですね。地球に人格を生じさせて取引しようとするくだりとか、巨大ショッピングモールの強行販売船(「ハードセルシップ」なるルビが最高)とか、センスがワンダーしてて最高。ライバルっぽいのも出てきたし、この調子でシリーズいくらでも書けそう。あ、あと全ての諍いをキスで解決していくのもだいぶイカれてて良かったです。そうはならんやろ。

うえのきみこ脚本にハズレ無し

クレしんも年によってだいぶ当たり外れが出てくるようになったし、子どもたちに混じって観るのも結構きつくなってきたんですが、うえのきみこさんの脚本なのでとりあえず観ました『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』。ここ10年くらいのクレしんの中ではかなりの傑作でした…!というか2018年の「カンフーボーイズ」もこないだの「天カス」も大傑作だったし、やっぱりうえのきみこ脚本にハズレなくないですか?

今回はインドが舞台でボーちゃんが敵、というかなり変則的な感じですが、ボーちゃんがおかしくなっちゃう原因がそれ自体は意思を持たない「紙」というのも面白いポイント。「紙」を鼻に詰めることで超人的な力を得るとともに欲望を追い求める精神(ボー君)に変容するのですが、ジョジョの石仮面しかりYAIBAの風神剣/雷神剣しかり、このへんの設定自体はそれほどめずらしくはないものの、この映画では変容してしまったボーちゃん(ボー君)を受け入れようとする視点が面白い。人の持つ多面性/複雑性をそのまま受け入れることを検討するくだりは、数億の人口とカーストという複雑怪奇な社会システムを抱えるインドという国にふさわしいテーマだと思います。

さて、暴君となりつつあるボーちゃんを/に追いつ追われつ、というのが物語の筋書きですが、道中で出会う連中がまた面白い。インドらしく歌とダンスで強くなるインド国際警察の兄弟刑事(カビールとディル)があまりにもノリが良く、日本のアニメマニアのゲストヒロイン・アリアーナは異常にかわいい。賀来賢人が声をやってる意地の悪い超富裕層ウルフもなんだかんだいっていいやつだったし、本当に悪い人間が一人もいないというのがこの映画のすごいところですね。一番笑ったのはガイドのウフンアハーンがいきなり普通に喋りだすところ。あそこは我慢できなかった。

あとチャパティね…。あの最後の展開は予想できなすぎる。そうはならんやろ。

アース828はセンス良すぎる

全く興味なかったんですが、まあとりあえず観ておくか、と思って『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』を観たんですが、これが予想外の側面からかなり良い感じでした。ストーリーもまあ面白いんですが、とにかくビジュアルがいい。ミッドセンチュリーモダンというか1960年代70年代の夢想したレトロフューチャーで、このあたりは全くの予想外で嬉しい。正直これなら中身空っぽでも眼福過ぎますね。曲線を多用した壮麗な建築物にブラウン管モニタ、コンピューターが吐き出すのは紙テープだし、車は空を飛ぶ。「Fallout」シリーズが好きなら刺さること間違いなし。ロボットのハービーのデザインも最高!

ヴィランのギャラクタスはもはやヴィランというより天文級の災害という感じで、「いや、これどうするん??」と思ってハラハラしながら観ていたのですが、まあなんとかしてしまうのがすごいですね。でもあれ、最後本人が地上に降りてくる必要なかったよね…。

ファンタスティック4:ファースト・ステップ|映画 – マーベル公式