ベスト10冊(活字)

今年は日本SFがあまりにも豊作だったので半分くらい日本SFになってます。バランス悪いがまあ。

原田裕規『ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]』


美術史学徒からすると、ラッセン、マジでなんだったんだ?という感じなのでかなり良かった。基本的なところからちゃんと書いてくれるのが嬉しい。2056年にラッセンが再評価されているネタがだいぶ面白かった。

間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』

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めちゃくちゃ読みづらいなあ、と思って読み始めたけれど、思いの外面白く、最後の方はオールタイムベストじゃん!まで来た。世界の描写が家族史のあいまに垣間見える構成がいいし、ミクロ的なテーマが根幹にあるのもいい。最終的にテクノロジーではなく哲学が人を救うというのは大いに共感できるところですね。

セコイア・ナガマツ(金子浩訳)『闇の中をどこまで高く』


ポストコロナ文学の傑作…と書こうと思って読んでいたのだけど、書かれたのはコロナ前でした。疫病と気候変動によって変貌していく世界の描写が登場人物たちの視点を通しておぼろげに見えてくるのがとてもいい。各話の登場人物たちが緩やかに繋がり合っているのがアメリカの連続ドラマっぽくて好き。恒星間宇宙船のエピソードはたしかに唐突感があるけれど、あれが物語のアクセントになっている。締めも良くて、素晴らしい読後感。ちゃんと到達した恒星間移民船ものでもある。

近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』

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タイトル買いしたけどかなり良かった。こういう視点もあるのかあ、という意外性のあるレビュー集。ここはいいけど、ここが良くないよね、という基準がちゃんとしていて気持ちが良い。出てくるゲームをやってみたくなった。フェミニストと言うよりはクィアだけど、クィアは日本だとあまり使われないからフェミニストを冠したのはナイスな判断ですね。

宮西建礼『銀河風帆走』

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前半2作は読んだことあったけど、後半3本は初読。遠未来と現代とではっきりと設定が分かれているのが面白い。共通しているのは市井の人々に対する信頼感と試行数が解決策になるという思想でしょうか。書き下ろしの「星海に没す」が重々しくもとても良い。

春暮康一『一億年のテレスコープ』

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時間的にも空間的にもスケール感がすごすぎる。タイトル回収がとても気持ち良い物語。文明と孤独というテーマも自分好み。

ピーター・ターチン(濱野大道訳)『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』


やっぱりアシモフの「心理歴史学」を連想しますよねー。歴史がサイクルになっているというのは、やや違和感がなくもないけど、革命が庶民によって成功することはない、というのはかなり納得感がある。格差よりもエリート過剰生産のほうが重要という視点はなかった。

高山羽根子『パンダ・パシフィカ』

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高山羽根子先生らしい快作。この世界の片隅に生きるなんでもない人々もまた、世界とつながっているのだという実感。ミクロとマクロをつなぐものとして、パンダを媒介にしているのがいかにもという感じでいい。

ロバート・B・ライシュ(雨宮寛、今井章子訳)『コモングッド 暴走する資本主義社会で倫理を語る』


今の自分の問題意識とかなりリンクしていてだいぶ良かった。まあ「ですよね!」みたいな話で新たな知見はあまりなかったのだけど、日本でもアメリカでも同じような状況ということがわかっただけでも収穫ではある。解決策として提示されている「徴兵制のような2年間程度の公務の義務化」はかなり納得できるところではある。結局のところ、自らが社会の一員であるという意識こそが大事なのだということを改めて認識した。この分野に疎い人に勧めていきたい。

空木春宵『感傷ファンタスマゴリィ』


空木先生の作品、絶対傑作なんだけど重すぎるので積んでたんだけど、未読の2篇があまりにも面白くて唸ってしまった。特に「4W/Working With Wounted Women」はSFとしての設定も隠喩も素晴らしい。なにか行動しなければ、という気持ちになる。

ベスト10冊(マンガ)

コトヤマ『よふかしのうた』第20巻(完結)


考えられうる最高の幕引き。コトヤマ先生の「「それから」という概念が大好きなのです」の信頼感がすごい。『だがしかし』も読んでみたくなった。別れの場面も最後の最後まで全く湿っぽくないのがらしくて最高。一夜の夢のような作品だったなあ。素晴らしい。

町田ロメロ『三拍子の娘』第3巻(完結)

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大傑作。3巻まとめてオールタイムベスト。3巻で終わるというのもちょうどよくて好き。マンガとしての演出力が高く、どの話も楽しいのだけど、最終話とエピローグではしんみりさせてくる。いいなあ。

速水螺旋人『主君と旅する幾つかの心得』第1巻


馬鹿みたいに面白い。速見螺旋人の代表作の一本になるのではないか。歩くカバン娘アルクのべらんめえ調の口調が楽しい。「恐れいりやのメチニコフ」は声に出して読みたい日本語。「質害機」はだいぶナウシカというか酉島伝法先生ぽさがあって最高。

クワハリ/出内テツオ『ふつうの軽音部』第4巻


軽音の部分はおまけと言ってしまっていいくらい人間関係が面白すぎる。4巻はヨンスが実質主人公では?というくらい出てくる。扱いはひどいが。厘ちゃんがやはり頭一つ抜けてイカれたキャラで大好きすぎる。キャラクターの掘り下げが上手いなあ。

堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』第42巻(完結)


エピローグにエピローグを重ねる構成が最高!この長い長い物語にはこれくらいの余韻がほしいよね。最後にデクとお茶子ちゃんで締めるのも良すぎる。それにしても、テーマ的にオールマイトは絶対途中で死ぬと思っていたのだけどなあ。

榎本俊二『ザ・キンクス』第2巻

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榎本先生らしからぬ日常ものなんだけど、ちょっとひねってるのがおm白く、そのひねり具合が職人的。1巻に続いてこの2巻も全くハズレの話がないのがすごすぎる。「うたのおわり」のあるある感とか「はかどり手帳」の話とかすごく好き。何回も読んで噛み締めたいマンガ。

凪水そう『イズミと竜の図鑑 』第2巻


1巻も面白かったけど2巻が輪をかけて面白くてすごい。しかも冒険してなくて会話劇メインなのに。ファンタジーなのに現代にも通じる普遍性があるのも良い。絵がとてもうまく、それに重ねて演出力が凄まじく高い。

売野機子『ありす、宇宙までも』第2巻


1巻は言語ものだったけど2巻は本格的に宇宙飛行士ものになってきた。コミュニケーションとチームビルディングの話で、令和時代のビルドゥングスロマンでもある。

芥見下々『呪術廻戦』第30巻(完結)

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新宿決戦長すぎだろ、と思ってたけど最後の最後はかなり良かった。あの激闘の後で静かなシークエンスを挟むのはあまりにも上手い。東堂と釘崎の再登場はさすがにアガる。後日談では推していた**が生存していたのが個人的に嬉しすぎました。

市川春子『宝石の国』第13巻(完結)

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最終巻、流石の一言。ただ静かなだけじゃなくて最後までポップなテンションなのもいかにもこの作品らしい。「橋を燃やさなければなりません」があまりにも良い。

ベストに入れたかったけど泣く泣く外した作品たち

活字

森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』

「ヴィクトリア朝京都」は単にロンドンを京都に置き換えただけかと思ったけど、さすがにそんなことはなかった。「ロンドン」とかいう謎の世界が言及されてから俄然面白くなる。フィクションの中でフィクションを語るという点では素晴らしきメタフィクション。やっぱり寺町通B221という字面だけでも強いなあ。めちゃくちゃ面白かった。

白土由佳『はじめてのソーシャルメディア論』

高校生や大学生が入門として読むのに最適。語り口が優しいし、参考文献もたっぷり付いてるし。ソーシャルメディアとはなんぞやという定義のところから語られるのでとても良い。ポータルサイトのようで、確かに傍らにおいておきたい本かも。

井上俊之『井上俊之の作画放蕩』

とても面白い。アニメ界のレジェンドから比較的若手までセレクトしていてバランスがいい。回が進むにつれて「レイアウト」というかなりマニアックなテーマが中心になっていくという構成も面白い。何回か読みたい本。

トム・スタンデージ(服部桂訳)『ヴィクトリア朝時代のインターネット』

めちゃくちゃ面白い。人類全く進歩してないという話っぽくもある。誤り訂正符号の話とか暗号とか、どっかで聞いた話しすぎる。ちょうどネットワークスペシャリストをやった後だったのでシナジー効果が高かった。気送管のネットワークの話も意外すぎる。

小宮山功一朗、小泉悠『サイバースペースの地政学』

タイトルから想像される内容とだいぶ違っていて良かった。泥臭い大人の社会科見学という感じ。ケーブルシップのあたりが特に良かった。

門田充宏『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』/『ウィンズテイル・テイルズ 封印の繭と運命の標』

『風牙』シリーズの門田先生による新作ファンタジーSF。設定とキャラクターが魅力的。求続刊。

浅野祐一、鬼ノ仁『一級建築士矩子と考える危ないデザイン』

昨年の『これで死ぬ』と同じような位置づけの本かな。ナッジ/スラッジあたりの社会学的テーマとも接続できる。糞害のあたりが意外性があって面白い。

ハリー・パーカー(川野太郎訳)『ハイブリッド・ヒューマンたち』

義肢義足の現在を綴るノンフィクションと著者のエッセイが混じった奇妙な読み味。とっ散らかっていて読みづらいが、著者が苦しみながら書いたことが伝わってくるような気がしてこれはこれで良い。

藤井太洋『マン・カインド』

技術のディテールはいいんだけど話は大味といういつもの藤井太洋先生。十分面白くはあるのだけど、『虐殺器官』の焼き直しのように見えてしまうのがどうにも。アメリカの内戦のくだりが良い。

川崎大助『素浪人刑事 東京のふたつの城』

大政奉還がなされなかった世界のバディ刑事もの。主人公のおっさんと若い女刑事というテンプレはやや気になるが、世界観のディテールで見せるものなので主軸ではない。結構な歴史改変だけどあまり現代と変わってないのは気になるところ。韓国と日本の地位が逆転してるとか、ビートルズが来日しなかったとかディテールの部分が楽しい。

マイケル・ヘラー、ジェームズ・ザルツマン(村井 章子訳)『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』

これもめちゃくちゃおもしろいな。行動経済学の雰囲気もある。前半の所有ルールの整理も面白いが、後半の所有ルールの設定によって世界を変えていこうとするくだりが興奮する。

P・ジェリ・クラーク(鍛治靖子訳)『精霊を統べる者』

文明開化のエジプトという舞台で魔法+蒸気機関というあたりはFF6っぽい。主人公とバディと恋人の三角になりそうでならない感じとか好きだな。お嬢様が良いキャラクター。

キム・チョヨプ『派遣者たち』

よくある設定なんだけど、妙に読ませる。足元の現実がベースになっているというのがあると思う。『風の谷のナウシカ』+『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』みたいな感じ。特に主人公のテリンはかなりナウシカ。ファーストコンタクト+ポスト・ヒューマンものの佳作ですね。

廣田龍平『ネット怪談の民俗学』

怪談の民俗学というよりは2ちゃんねるあたりのサブカル史という感じでめちゃくちゃ面白い。ネット怪談の成立過程が丁寧に分析されていて見ごたえがある。

十三不塔『ラブ・アセンション』

最初は軌道エレベーター×恋愛リアリティショーというシンプル?な話だったのにエイリアンやらマフィアやら出てきて最後はスタンドバトルになる。ちょっとしたワイドスクリーン・バロックといった風情。この分量にしてはキャラクターが多いなと思ったけど、どんどん脱落していくからちょうどよかったかもしれない。南の能力が強すぎる。

マンガ

大武政夫『J⇔M ジェイエム』第4巻

ここにきてあまりにも面白い展開。入れ替わり&入れ替わりのアイデアは今まであったかな?あまりみたことがない。誰一人として戻りたがらないのも面白い。無茶苦茶だよ。

道満晴明『冒険者絶対殺すダンジョン』第1巻

やっぱり道満晴明先生が異世界転生ものを描くと一味違うな。ダンジョンをラブホに見立てるのはだいぶ面白い。リスポーンするからだろうけど死に様がだいぶエグくて面白い。マジックミラー号でメデューサを見に行くのが最高。

尾田栄一郎『ONE PIECE』第110巻

世界の秘密を全部説明してしまうという悪手を素晴らしいものにする演出に驚かされる。これまでの物語の蓄積もあって、読ませる。最初から最後までベガパンクが喋り通しだけど全く違和感がない。情報量が多くて読みづらいというのはある。これは映像向きだと思うのでアニメが楽しみ。

高松美咲『スキップとローファー』第10巻

ちょうど石川県の実家に帰省する話で元旦の地震が起きたのがつらい…。悪い意味でタイムリー。あとがきが重すぎる。東京帰ってきてからの志摩くんの心境の変化のあたりがいいなあ。すかしてた風上くんの意外な一面が明かされるエピソードもいいし、産休に入る先生の話も素晴らしくいい。「だから やるしかないの」が良い。

増村十七『花四段といっしょ』第4巻

朝顔メインの巻。昇段のあたりが比較的あっさりで、その前段にかなり時間を取っているのはさすが増村先生といった感じ。お母さんがキレるあたりがとてもいい。そこは怒らないといけないところだよなー。こういうところがあるからこの漫画は好きだ。蘇鉄のママの話もめちゃくちゃ面白い。将棋は関係ないけど。

山口貴由『劇光仮面』第5巻

人龍のバックグラウンドをもう引き返せないあたりでやるのがやるせない…。倒し方なかなか良い。右目失明は痛すぎるけど物理じゃないから復活する可能性全然あるな…。

田中靖規『ゴーストフィクサーズ』第1巻

『サマータイムレンダ』の田中先生によるあまりにも面白い新作。SCP+バディものという感じ。GHOSTが多様でいいし、二人のセカンダリも個性強くて最高。「絶対キル剣」の適当感が良い。ガーちゃんも良いGHOST。

小川一水/たなかあひる『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』第1巻

まさかのたなかあひる先生。ちょうどいいコミカライズという感じ。テラさんのデザインはやや解釈違い感ある。スーツ、というかドレスのデザインが凝っていて良い。世界観の説明パートがいいなあ。

ゆのこショウ『天津水市「がご」撲滅だより がごはん』第1巻

ウェブで見たときから気になってたけどやっぱり絵がいい。この柔らかい感じのビジュアルでえぐい感じのシュールギャグやってるの最高。キャラクターも楽しい。雑なパワパフみたいな印象。推しはサイコパス女子高生ひろみちゃん。

マクレーン『にこけい!怒りのマンガ刑事』第1巻

ストーリーから小ネタまでイカれすぎてて最高!!!ふたりとも可愛すぎていいね。雑なところと力を入れるあたりのコントロールが良すぎて最高。

眞藤雅興『ルリドラゴン』第2巻

待望の第2巻!クラスメートとの緊張感あるやりとりがいい。ドラゴン要素あまり強くないけど、角が危ないので気をつけようのあたりは面白かった。

ヨシアキ『雷雷雷』第3巻

評判になってるのでまとめて買ったら大当たり。怪8風味だけど、実にサンデーらしくて、個人的には圧倒的にこっちのほうが好き。3巻は新キャラのコハルちゃんがいいキャラ過ぎる。宇宙人の意図が全く見えないのも面白い。最後のスミレをめぐる応酬が楽しすぎて情緒がバグるわ。アクションシーンは大味だがそこがいい。

羽生生純『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】』

羽生生純の絵と白石晃士のテイスト、予想はしてたけどめちゃくちゃ合うね。この時代に「乞食」の文字が出てくるとは思わなかったな。原作まんまだけど十分に面白い。工藤のトラウマの話をしてるってことは最後までやるのかな。

邑田『いつも心に7テンを』

猫ネタよりもパチンコネタのほうが面白い気がする。表題作が最後にあって、これはしんみりして良かった。地味だけど満足。

四方井ぬい『炭鉱ドワーフめしをくう。』第1巻

続刊決まって良かった!キャラもそうだけど、世界観が魅力的。

『藤子・F・不二雄トリビュート&原作アンソロジー F THE TRIBUTE』

構成いいなー。石黒正数先生と奥浩哉先生と大童澄瞳先生の作品が良かった。次があったら道満晴明先生を入れてくれ。

浅白優作『スターウォーク』第1巻

評判良かったけど、たしかにめちゃくちゃ面白い。黄昏地帯が移動するネタはままあるけど、公転面にたいして直進してるから、というのはかなり新しいのでは?そしていきなり山海経!これは良すぎる。期待。

谷口菜津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第2巻

男女の友情を結ぶあたりが良すぎるなあ。鳥天のくだりもいい。この弱みを見せずに抱え込む男性しぐさはわりとみんなやりがちなような気がする。変なところで終わる感じがしたけど、続くのかなあ。

志岐 佳衣子『ぴゅあ0.01mm』第1巻

セフレかつ純愛という設定ですれ違いものを描くのが楽しすぎる。絵柄もエロすぎず見やすいし、かわいくてかなり好き。セフレあるあるみたいなのが多いのも楽しい。

森とんかつ『スイカ』第4巻(完結)

最終巻だけど相変わらず狂っててよかった。全部面白いのがすごい。金玉ネタが良かった。大花子さんの「変態!」がかわいいすぎる。最終話前の「スイカ」はちょっとセンシティブで今でもギリギリだな。