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【映画レビュー】『メガ・シャークvsメカ・シャーク』

      2017/09/11


 「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2014」、通称「カリコレ2014」の一本。B級映画を量産することに定評のある、ご存知アサイラム社の最新サメ映画。ジャイアントオクトパス、クロコザウルスに続いてメガ・シャークが対決するのは人類が叡智を結集して作り上げたロボットサメ「メカ・シャーク」!ダジャレから生まれたにしてはなかなかかっこいい!人工知能も搭載しているスーパーメカだ。サメの形をしている必然性は無いような気もするけど、メカゴジラだってゴジラモデルじゃん?

 見どころはなんといってもメガ・シャークのハチャメチャぶりとメカ・シャークのカッコよさ。メガ・シャークは上映開始5分くらいで氷山の中から電撃復活→即漁船丸呑みというパワフルさを見せつけ、対するメカ・シャークは15分刻みでOSが再起動する!そう、メカ・シャークに搭載された人工知能・ネロは「口だけAI」という稀有な存在なのだ。「私に任せて下さい」→やっぱダメでした…、というパターン。かの迷OSと呼ばれたWindowsMeを彷彿とさせるポンコツぶり。

 コイツラが戦うのはもちろん海、…そして空&陸!何を言っているかわからないかもしれないが、メガ・シャークは普通に飛行機も襲う!海面からジャンプしてジャンボジェットも丸飲み。当然ながらメガ・シャークの戦闘は基本的には肉弾戦で、巨大空母も豪快に体当たりで壊す。でも、メカ・シャークの放った魚雷を普通に弾き飛ばすのはさすがにやり過ぎだと思ったよ…。そして!予告編でも話題沸騰、メカ・シャークまさかの地上戦!これには度肝を抜かれましたね。少しネタバレになりますが、結局陸上で2匹のサメが対決することなかったので、「陸上モード」とやらは何のために付いていたのか本当に謎。でも陸上モード起動からが一番面白かったりする。メガ・シャークは置いてけぼりだけど。

 このようなメインのサメvsロボットサメ以外にも、最初と最後で別人になっている情緒不安定過ぎる海軍提督、お約束のクソうざいガキ、ナショナルジオグラフィック風味の微速度撮影とやたら多い夕日など、突っ込みどころ満載のB級映画的な楽しさに満ち満ちた一品。極めつけはラストの臓物!爆発によって飛ばされてきた肉片が主演2人の上に降り注ぐのだけれど、「ベチャッ」というやる気のない効果音とともに画面に現れるそれはチープさ満点!この映画を象徴している素晴らしいカットである。

 余談だが、上映前に流れる予告編は、「劇場公開」ではなく「Release」である。分かる人にはわかるあの飛ばせない予告編集である。ラインナップはこれまた一部好事家に大人気、あの大ヒット作『パシフィック・リム』の丸パクリ大作『バトル・オブ・アトランティス』、サメが空から降ってくる意味がわからない狂気のサメ映画『シャークネード』(シャーク+トルネードである…!)などなど。こんなものが劇場の大画面で見られることがまさに奇跡だ!

予告編

基本情報

メガ・シャークvsメカ・シャーク  Mega Shark vs. Mecha Shark86 min

監督:エミール・エドウィン・スミス

脚本:H・ペリー・ホートン/ホセ・プレンデス

撮影:アレクサンダー・イェレン

出演:エリザベス・ローム/クリストファー・ジャッジ/デビー・ギブソン/マット・レーガン/ハンナ・レビーン

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